第2話 地球の神からの説明

「私の世界では君はいわゆる善行を積んだ。しかし君の結果はどうだった? 君は最後の結果を出すことが出来なかった。結果が全てなら、あの子は違う人生をやり直すことには歩めただろう。しかしあの子の幸せもどこにあったのだろう? あの子はボールと息を合わせられない人生に何を見いだすのだろうね? だから君には、善行の分のポイントを単純に反映させる。君はおそらくあちらの世界では、いわゆるチートだろう。しかしその能力を活かすのは、君次第だ。」


・・・・


「俺次第? 俺は誰? 俺は・・・、思い出せなくなっている・・・。俺は、俺だ! 地球以外の世界!? それがなんだ! 俺はこのまま世界を渡り歩く!⁉️ 渡り歩くのか? 今までの記憶が薄れていく・・・。なんだこの感覚は! 神よ! 俺を・・・。」


地球の神の目の前から男が消えた。

その男は地球に住んでいた。


しかし、今回地球以外の世界にこの瞬間転移した。

チートと言える力を持って。

世界を変えることも出来る能力を持って・・・。


そして、もう一つの転生があった。

その転生は、地球以外の神が行ったこと。

しばらくの間、お互いに会えないことによる歴史のすれ違い・・・。


男が転移して15年後、30歳になった時に訪れる運命。


その時男はどういった行動に出たのか。

この物語は、二人の男が消えた歴史を支えた時代を綴った物語。


「俺は地球で生活をしていた・・・。名前も思い出せないけど、知識はあるのか・・・。」


男は混乱していた。

ここまで生きてきて、何かを残して来た記憶はあるが、思い出そうとすると頭が真っ白になる。

そう、本当に何も浮かばないのだ。


混乱している。

今の俺の状況は何なのだ?


時々体の節々が痛み、頭が痛くなり、今の状況が何も飲み込めない。


しかし、地球以外と言う言葉が頭に残る。

俺は地球と言う世界にいたようだ。

違う世界とは?

俺が何をするべき世界なのか?


そう頭に考えを浮かべていると、急速に意識が途絶えていった。

まるで貧血で、全校朝会で倒れたように??

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