第5.5話 再びルル
私は目を覚ました。
「...んぁ!ぼとるぅ...?...おはよ...」
自分の太ももの上に頭を乗っけているぼとるが起きて真っ先に目に入った。
「おはようございます...あの...ちょっと離してくれませんかね..///」
「あ!ごめんね!あの、そのっ、地面で寝かしたら痛そうだなーって思って...」
「あぁっ!大丈夫ですよ!その、おかげでぐっすり寝れましたし!ルルさんは大丈夫でしたか?」
「うん!大丈夫!自分からしたことだったし、それに...」
(「いいにおいがした。」なんて言えないよ...///)
「あ、あの///」
「あ!ごめんね!」
私はは彼を解放した。
それからしばらく時は飛び、ロープウェイ。
ぼとるが「僕が漕ぐ」といったので止めさせたが。止まる気がしないので任せることにした。
そして乗車。
ここでルルはあることに気が付いた。
(ぼとるとの距離が近い...!)
そう、すぐ抱きつけるくらいには距離が近いのだ。
(ちょっと...ドキドキする...///)
そこから頂上に着くまでぼとるが死にそうになりながら頑張るので、二つの理由でドキドキしながら過ごした。
「よし!頂上に着いた!ぼとる!?大丈夫?」
「...だい...じょ..........ぶ...」ハァ...ハァ...
「絶対大丈夫じゃないでしょ!なんでそんなに無茶するの?」
「いつも...セルリアンとか...倒してもらったりして...今くらいは...楽させて...あげたかった...」ハァハァ
「もー!それで倒れられたら意味ないって!はい!おんぶしてあげるから乗って!」(行動原理がイケメンのそれでしょ!!///)
「大丈夫...一人で歩けるから...っとっと」
「大丈夫じゃないでじゃん!ちゃんと立ててないじゃん!」
「!?」
私はボトルをお姫様抱っこした。抱っこするまで邪な気持ちはなかったのだが、抱っこしてから謎の罪悪感が出てきた。
(なんか恥ずかしいけど、なんか幸せ...///)
二人はこの状態でカフェまで走った。
ルルはカフェに着くなりアルパカから水をもらいぼとるに飲ませ、屋根裏にぼとるを寝かせてもらった。
私もぼとるの隣にいたかったが、アルパカが看病をしてる間、店のお手伝いをしてほしいらしいので。交代でぼとるを見ることになった。
私が店番をしていると、上から「ぼとるくんがおきたゆぉ!」と聞こえたので、慌てて階段を上り、
「ぼとる~!!生きてたんだね!太陽が真上過ぎても起きないから心配したよぉ!!」
そういい私はぼとるに抱きついた。
(ずっとこうしてたい...少なくとも一日中...)
「えっ!そんなに長くですか!?」
(え!?ばれた!?)
と思ったが、ぼとるが自分の寝てた時間に驚いたのを察し、なぜか少しがっかりした。
またしばらく時は飛び、ゴンドラをつけに下に降りるとき。
トキとショウジョウトキはぼとると私を抱えて飛んだ。
アルパカは普通にひょいひょいと軽快な足取りで降りて行った。
ぼとるは飛行中、トキのが当たって嬉しそうな顔をしてたので。なぜだか寂しくなってしまった。
それからも、ぼとるは他の娘とばっかり話しているのでさらに寂しくなった。
アルパカが紅茶を出してくれるそうなので、私たちは外の席に着いた。
私は寂しかったので、ぼとるの隣の席を選び、少しぼとるのほうに寄せた。
紅茶を飲んだところで「じゃぁ、ここで一曲...」と時が歌った。
すぅ「私はートーキー♪仲間を見つけーたー♪ここにいたーよー♪私のー仲ー間ー♪あぁ仲ー間ぁ...♪」
パチパチ「あはは、すごいですね!」
パチパチ「...」
(もしかしてぼとるはトキのことを気に入ってるのかな...)
私は帰りのゴンドラで寂しさを埋めるため、ぼとるに近づき、一つ質問をした。
「ねえ、ぼとる?」
「なんですか?」
「ぼとるは私のこと好き?」
「もちろん好きだよ?」
私はこの一言で少し安心したと同時に、サバンナにいたころの私ようにもっと積極的になろう、と決心した。
「...ありがと...」
私たちはゴンドラを降り、トラックに乗り、シーラたちと別れた。
~トラック内~
「ねぇ、ぼとる?」
「なんですか?」
「次は砂漠だね。」
「そうですね。」
積極的になろうとしたが、なぜかぎこちない会話になってしまい、だめだった。
道中ぼとるとじゃぱりまんを食べ、おなか一杯になった彼は眠りについた。
「誰も...見てないよね...」
そういい私はぼとるを膝枕した。
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