第4話 こうざん

「ココダネ、コノ足漕ギロープウェイデ登ッテネ。」


僕たちの前には高い山、その手前に足漕ぎロープウェイがあった。


「高い!これどうやって登るの?」


「ココニ足ヲ乗ッケテ漕グンダヨ。」


「うわぁ...きつそうだねぇ...ねぇぼとる...」


「そうですね...僕が漕ぎます...!」


「ええっ!大丈夫?!」


「はい!大丈夫です!...きっと」


「疲れたら途中で交代しようね!」


「大丈夫ですよ!」


そして漕ぎ始めて数分後


「き、きつい...」ハァ、ハァ、


「ぼとる?大丈夫?交代しようか?」


「だ、大丈夫です...!」


さらに数分後


「ぼとる?明らかに進む速度落ちてるけど?大丈夫?」


「...」(首を縦に振る)ハァ、ハァ、


「...がんばって...!」


さらにさらに数分後


「ほら!ぼとる!もうすぐ頂上だよ!」


「...」(無反応)


「ぼとる?」


「も...う........すぐ...」...ハァ...ハァ


そこから1分後


「よし!頂上に着いた!ぼとる!?大丈夫?」


「...だい...じょ..........ぶ...」ハァ...ハァ...


「絶対大丈夫じゃないでしょ!なんでそんなに無茶するの?」


「いつも...セルリアンとか...倒してもらったりして...今くらいは...楽させて...あげたかった...」ハァハァ


「もー!それで倒れられたら意味ないって!はい!おんぶしてあげるから乗って!」(行動原理がイケメンのそれでしょ!!///)


「大丈夫...一人で歩けるから...っとっと」


「大丈夫じゃないでじゃん!ちゃんと立ててないじゃん!」


「!?」


そういうと彼女は僕の鞄を背負い、僕の膝の裏と背中に手をまわし、膝の裏の手を救い上げるように自分の前に持ってきた。

そう、お姫様抱っこである。


(は、恥ずかしい...///けど...なんか幸せ...///)


それを最後に疲労と興奮で気絶してしまった。

一方ルルは


(なんか恥ずかしいけど、なんか幸せ...///)


二人はこの状態でカフェまで走った。

ルルはカフェに着くなり


ドン「こんにちは!!お水ください!!!!」


「ふわああぁ!いらっしゃぁい!よぉこそぉ↑ジャパリカフェへ~!どうぞどうぞ!ゆっぐりしてってぇ!

いやま゛っ↓てたよぉ!お客さんが来てくれたゆぉ!嬉しいなあ!ねえなんにぃのんむぅ 色々あるよぉ、これね、紅茶って言うんだってぇハ↓カセに教えてもらったンの!ここからお湯が出るからそr「いいからお水ちょーだい!!!ぼとるが!!!」


「「「!?」」」


「大丈夫ぅ!?どーしたのその子、ぐっだりしてるけど!?」ハイお水~


「一人で休憩もなしにこの子がロープウェイをこいでたの!!そしたらこんなに...」お水ありがと


「そういえばぁ二人の名前は?」もっといる?


「私がトムソンガゼルのルルで、この子がぼとる!」多分大丈夫、ありがとう


「ちなみに私はアルパカって言って、そこに座ってるのが、」


「トキよ。よろしくね。」


「ショウジョウトキなんですけどー」


「みんな、よろしく!」


...


「...うーん...ここは...?」


「あ!ぼとるくん起きたんだ!おーいルルちゃーん!ぼとるくんおきたゆぉ!」


すると下から...ドタドタと足音が聞こえ床のあいた所からルルが上がってきた。


「ぼとる~!!生きてたんだね!太陽が真上過ぎても起きないから心配したよぉ!!」


そういうとルルは抱きついてきた。


「えっ!そんなに長くですか!?」


窓の外をみて見ると、太陽は真上よりちょっと傾いたところ。ここに着く前、最後に見たのが、真上よりちょっと手前だったから...結構寝てたね...


「すいません、僕のために...そういえばここは...?」


「ここはジャパリカフェの屋根裏だゆぉ!」


「そしてあなたは何のフレンズさんなんでしょうか...?」


「私はアルパカだゆぉ!下にカフェがあるから起き上がれるようになったらおいで?」


そういい彼女は床の開いている部分を指す。


「よいしょ、っと。もう大丈夫ですよ!」


「ほんとぉ?じゃあ下でお茶゛入れるからぁ下いこぅ?」


「すいません、いろいろとしてもらって...」


「いいんだゆぉ!こうゆうの『助け合いの精神』っていうんだよねぇ?」


僕たちは下に降り、アルパカに紅茶を出してもらいしばらくゆっくりしてた。

しかし、お茶を飲んでいる途中にあることに気が付いてうどんを作りそうなムーブをした。


(あれ?僕たちの本来の目的って、電池なんじゃ...)


「ボスさん。」


「ジュウデンダネ。アルパカ、ココノ電気ヲ使ッテモイイカナ?」


「いいゆぉ!もうみんな紅茶飲んだしぃ!」


「ジャア、ツイテキテネ。」


そういいボスは屋根裏のさらに上の屋根に来た。


「コレヲ使ワセテモラウヨ。一時間ホドデ、充電ガ終ワルネ。」


「あの、ラッキーさん、ここのロープウェイを楽にしてあげたいんですけど、できますかね?」


「デキルヨ。タダ、一度下ニ降リナクテハイケナイネ。」


_____________________________

〈〈動物紹介〉〉 ショウジョウトキ


くちばしが長く湾曲になっておりまして、黒いくちばしの先端、赤くなってます。顔の色が赤くて、そこは裸出部になっていて、毛がない状態の赤い顔です。


足の色も赤いんですけれども、羽の色は普段は赤、あわ^~いトキ色っていうか、ピンクと赤が混ざりあったような美しい羽の色をしています。


おしどり夫婦とかと違って、わりと一生、連れ添うって言われてます。


ちょうきょだいどうぶつえんじゃぱりぱーく ごぐーるおねえさん(じゃぱりぱーく)

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