第3話 じゃんぐる
「ん...」
僕は目を覚ました。
「あれ...?寝てた...?......んー...もうちょっと寝るか...」
その時、顔にやわらかい感触がした。
「...ん...って、え!?」
僕の頭はルルの太ももと胸にサンドされていた。
「え...!?っちょ...!?」
抜け出そうとしたが、彼女を起こしそうになったし、そもそも抜けれないので、彼女が起きるまで待つことにした。
可愛らしい寝息が聞こえる。
(なんかドキドキする...///)
そのまましばらく時は流れ...
「...んぁ!ぼとるぅ...?...おはよ...」
寝ぼけたような声で言ってきた。
「おはようございます...あの...ちょっと離してくれませんかね..///」
「あ!ごめんね!あの、そのっ、地面で寝かしたら痛そうだなーって思って...」
「あぁっ!大丈夫ですよ!その、おかげでぐっすり寝れましたし!ルルさんは大丈夫でしたか?」
「うん!大丈夫!自分からしたことだったし、それに...」
いいにおいがした。とは言えなかった。
「あ、あの///」
「あ!ごめんね!」
彼女は彼を解放した。
「まぁ、そろそろいきましょう?早く『としょかん』に行きたいですし。」
すると僕のかばんからボスが出てきた。
「オハヨウ、ボトル。サッソクダケド、君ハ何ガミタイ?」
ボスが出てきた。僕の鞄の中で寝てたんだ...
「あの、『としょかん』に行きたいんですけど...」
「オッケー、図書館ダネ。目的地マデノ最短ルートヲ検索スルヨ。」
するとボスは何やら、ピロピロ鳴きだし、しばらく鳴いた後「ポーン」と鳴いた。
「目的地マデノオススメルートヲ発見、長イ道ノリニナルカラ、『
「その『ジャパリトラック』ってどこにあるんですか?」
「案内スルヨ、トラックマデノ目安時間ハ、1時間20分程度ダヨ。ツイテキテネ。」
「「おー!」」
僕らはしばらくじゃんぐるの中の歩道の上を歩いた。
...
「ねえ、ボス!あの大きい木は何?」
「...」
「ボスさん、あの木は何ですか?」
「アノ木ハ、僕ノ頭ノ中ニハ記録サレテナイネ。恐ラク、サンドスターガカカワッテデキタ、新種ノ木ダトオモウヨ。」
「ねぇねぇ!あそこにいるフレンズは?」
「...」
「あの、ボスさん。あそこにいるフレンズさんについて教えてくれますか?」
「アレハ、ジャングルキャットダネ。名前ニ『ジャングル』トツイテイルケド、ボクタチガヨク想像スル熱帯雨林ノヨウナトコロデハナク、サバンナノヨウナ所ニ住ンデイルンダ。」
「...あの、ボスさん。」
「ナニ?ボトル。」
「ルルとはしゃべれないんですか?」
「ゴメンネ、フレンズトハ『喋ベラナイヨウニ』ト指示サレテイルンダ」
「そこを何とかできないでしょうか!」
「ボクモフレンズトモシャベリタインダケド、ソウイウ決マリガアルンダ。モシ、喋レルヨウニナルトシタラ、キミガ『パークガイド』以上ノk...ガガガ...ピーピージジジ」
急にボスが歩みも会話も止めた。
「ボスさん!?」
「...パークガイドカラノ命令。...承認シマシタ。」
「ボスさん?」
「...ヨカッタネ、ボトル、ルル。フレンズトノ交流ヲアル程度許可サレタヨ。」
「本当ですか!?よかったですね!ルル!ボスさん!」
「えっ、本当!?ボス、こんにちは!」
「コンニチハ、ルル。」
「しゃべったーーーー!!!」
ルルははねて喜んでいる。ボスはいつも無表情だが、心なしか嬉しそうに見える。
「少シズレタネ、案内ヲ再開スルヨ。」
「「はーい!」」
僕たちは再び出発した。
が、
「...ねえボス?大丈夫?この道、だんだん狭くなってるけど...」
「...」
「ボスさん?もう道と言えるのか怪しいくらいですけどこの道で合ってるんですか?」
「...」
「ボスさん?」
「...ドウヤラ、道ニ迷ッタヨウダネ。」
「え...!?」
僕らは一度顔を見合わせもう一度叫んだ。
「「ええーーーーーー!!!???」」
「どうしよう!?どうしよう!?ジャパリまんもないし、道もわからないし!?」
「アワワワワワワ...」
「僕たちもう...ここで終わるんですね...」
みんなどったんばったん大騒ぎ。
するとそこに...
ザザッ「んどうしたの?ん君ら?」
茂みの中から誰か出てきた。
「え!?あの、あなたは?」
「んコンクは、コンゴウインコのコンク。ん君らは?」
「私はトムソンガゼルのルル!こっちがぼとるで、あとボス!」
「ぼとるです!よろしくお願いします!」
「ヨロシク、コンク。」
「んボス!?んしゃべった!?」
コンクもさっきしゃべるようになったばかりのボスに驚いていた。
「あの、すいません、トラックのある場所って知ってますか?」
「んトラック?聞いたこt」ドン!
話の途中で青く小さいセルリアンが現れ、コンクに体当たりをした。
「ひっ...」
その勢いでコンクが転び、そこにセルリアンがとびかかるが、ルルが石をパカ~ンとして、何とか危機は去った。
「コンク大丈夫?」
「んあぁ、ん大丈夫だ。んありがとう。」
ルルはコンクに手を差し伸べ、コンクはルルに起こしてもらう。
「ドウヤラ、位置情報ニ関スル情報ガ得ラレナイ状況ニナッテタミタイッダネ。
原因ハ不明ダケド、モウダイジョウブダヨ。トラックノトコロマデ向カオウカ。」
「いちじょーほー...よくわからないけど、もう迷わないんですね!」
「ソウダヨ。サァ行コウカ。」
「んまって!んコンクもついてっていいか?」
「いいですよ!」
「んありがとう!...んもしかしたらシーラにもあえるかも...」
「シーラ?」
「ん着けばわかるから。」
「ココダヨ!ココダヨ!」
ボスはそういいぴょんぴょんはねた。
そこには倉庫のような建物があった。僕がシャッターを開けようとすると、ボスがピロピロ言いだしシャッターが勢いよく空いた。すると中にはボスの言うトラックというものと誰かがいた。
「あの~...」
「え!?誰!?」
「私はトムソンガゼルのルル!この子がぼとるでこの子はボス!」
「んシーラ、ん久しぶり。」
「コンク!久しぶり!元気してたかしら?」
「んもちろん元気、シーラは自己紹介したら?」
「そうね。」
彼女は「おっほん」と咳をし
「皆さん!チンパンジーのシーラです。以後お見知りおきを。」
「よろしくね、シーラ!」
「よろしくお願いします、シーラさん!」
ボスが言うに、このシーラの隣にあるのがトラックだそうだ、さっきボスにトラックのことを質問したら、「見タ目モ中身モ、ジャパリバストサホド変ワラナイヨ。何ガ目的デ作ラレタカノ違イダネ。」と言っていた。ジャパリバスって何なんだろう。
「トコロデ、トラックガ動クカ検査シテインダケドモ、イイカナ?」
「もちろんいいですよ!私のものでもありませんし、ここに住まわせてもらってるだけですし!」
シーラはしゃべるボスに驚かなかった。
「あれ?ボスさんがしゃべるの知ってたんですか?」
「そりゃあこの倉庫にも一匹、ボスが誘kゲフンゲフン、拝借してありますからね。一度話したことありますよ。」
「そうなんですね。」
僕たちが会話を楽しんでいると、
「...検査ガ終ワッタヨ。ドウヤラ電池ガナイミタイダネ、アソコノ山ノ頂上ニボクト電池ヲ持ッテイケバ、ボクガドウニカスルヨ。」
「あそこの山...」
そこにはとてつもなく高い山がそびえたっていた。
「これは登るの辛そうですね...」
「ん一人だけなら飛んでいけるけど?」
「それだとルルが心配ですし...」
「近クニ、ロープウェイノノリバガアルヨ、ソコニ緊急用ノアシコギロープウェイガアルカラソレヲ使オウ。」
「足漕ぎ...かばんが使ってたやつですね?」
「ソウダネ」
かばん...前も聞いたけどどんな人なんだろう。
「そのかばんさんってどんな方なんですか?」
「ん耳がと尻尾がなかったらしいよ。」
「ぼとるとおんなじだね!」
とルルが相槌を打つ
「頭のいいヒトのフレンズだったらしいわ。」
「頭のいい...もしかしたらぼとるは人のフレンズなのかもね!」
人のフレンズか...ヒトがヒト化したものって、意味あるのかな?
「んよし!んじゃあコンクとシーラはトラック見守っとくよ。」
「わかりました。いってきます!」
僕は鞄に電池とボスを入れ、ロープウェイ乗り場に向かった。
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〈〈動物紹介〉〉 コンゴウインコ
好奇心旺盛なので、インコってすぐよってくるんですよ。人とかに。
お客さんも、わーって、こう、手を出すんですけど、それ触りたがるんで
インコ自身も。
足はザラザラしているので、嘴で攻撃っていうのではあるです。
ぜんぜんインコとか、跳べるので、あの人たち。飛行能力は高いので。
春場はほぼ外で飛んでましたんで。(脱走)
ただ、昼寝の時はちゃんと毛づくろいして、お昼寝して、また空飛んで、みたいな。
ちょうきょだいどうぶつえんじゃぱりぱーく ごぐーるおねえさん(じゃぱりぱーく)
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皆さん!こんにちは!筆者のゴグールです!
アンケートの結果どちらにするか決まりました!
皆さんのご協力ありがとうございました!
急にアンケートの期限を縮めてすいませんでした。
これからもこの作品をよろしくお願いします!
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