第2話 さばんな
〈〈動物紹介〉〉
トムソンガゼルはですね、
基本的にはアフリカの、サバンナといわれる地域に過ごしていまして、
若干ゃ草が、生えているところなので、
そういったところで走りやすいようにガゼル、あの、細長い手足で。
であと角も鋭いので、強い敵とも戦えるように。
ジャンプ力ぅ…ですかねぇ…
草原とかで、ピョンと、ジャンプできる動物でして、
結構逃げるのが得意なので、
軽々と100メートル200メートルは余裕でジャンプしながら走ってくれますね。
ちょうきょだいどうぶつえんじゃぱりぱーく ごぐーるおにいさん(じゃぱりぱーく)
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「ねぇ、ぼとる?これからどうするの?」
「どうするって?」
「ぼとるは最近生まれたばかりなんでしょ?ならこれからここで過ごすか、それともパークを巡るか!」
僕はこの瞬間、なぜか様々な不安に襲われた
僕はルルと出会う少し前より前の記憶がない、そのため自分の性格すらわからない、自分がどうしたいのかもわからない、彼女の質問にちゃんと答えてあげられない。
不安で急に涙があふれそうになる。
「僕は...今の僕には判断できません...」
「んー、じゃあさ、私からのお願いなんだけどさ、私と一緒にパークを巡ってくれない?君が嫌ならいいけど」
彼女は僕と一緒にパークを巡ろうと言ってきた。
自分のことがわからなかった僕は、ここにいようがパークを巡ろうが、どっちでもよかったのだが、彼女が誘ってくれたのでそうしようと思う、尤も彼女がいると心強いので、自分で選んでたら、どっちにしても僕は勇気を出して彼女を誘うつもりだった
「僕は大丈夫です。」
「よかった!さぁ!とりあえずのど乾いたでしょ、湖まで行こ!」
彼女が出発しようとしたその時
「あの、相談したいことがあるんですが...いいですか?」
「いいよ、どうしたの?」
「僕はルルさんと一緒にいていいんでしょうか?僕はルルさんに出会った時から何かしてもらうばかりで...」
僕は不安だった。自分は何かしてもらう一方で、彼女に迷惑かけてるんじゃないか、と
「...湖に向かいながら話そう?」
そういい彼女は僕の手を優しく引き湖へと向かった
「ぼとるはさ、私に名前もらってうれしい?」
「はい、うれしかったです!」
「ぼとるはさ、私と狩りごっこしてて楽しかった?」
「はい!僕よりずっと早くてびっくりしたけど、楽しかったです!」
「...ぼとるはさ、私のことが嫌い?」
彼女は少し間をおいてから言った
「そんなことありません。それどころか、友達になりたいくらいです!」
「ふふふっ、よかった、私たちはもう友達だよ!そしてさ、なんで『一緒にパークを巡ろう!』って言ったかわかる?」
「?」
「私はね、ぼとるが泣きそうになると、私もかなしくなるの。でもね、ぼとるが嬉しそうだと、私もなんだかうれしくなるの!私ね、ぼとるといると楽しく感じるんだ!だからさ、ぼとる、一緒にパークを巡ろう!」
僕はこういわれたとき、すべての不安が吹っ飛んだ気がした
「はいっ!」
「ふふふっ、これからはもう親友だよ!『ルルさん』じゃなくて『ルル』って呼んで!」
「わかりました、ルル!」
「ふふふっ、もうすぐ湖だよ!そこの丘を登ればもう湖だよ!」
丘を登り切ろうとしたその時だった
「よけて!!」
「....!!!」シュッ
誰かが叫んだ瞬間青い何かがこちらに向かって跳んできた。
「「!?」」サッ
僕らはとっさに身をかわした。
後ろを振り向いてみると、地面から膝くらいの丸い体で、大きな目玉が一つついてる謎の生物だった。
「!?危ない!」
そういうとルルはどこから出したかわからない槍で謎の生物をぶっ刺した。
するとその生物は爆ぜ、不思議な色をした立方体を出した
「大丈夫!?」
「大丈夫です、さっきの生物は?」
「あれはね、セルリアンって言ってフレンズを食べちゃうんだ!出会ったら基本逃げるんだよ!」
すると丘の上から。
「ルル!大丈夫かしら!?」
と言いながら、大きなフレンズが近づいてきた。
「カバ!私たちはへーきだよ!」
どうやらカバというらしい。大きい。
「あら?その子は?」
「この子はね!『ぼとる』っていうんだよ!」
「ぼとるです、よろしくお願いします!」
「ぼとる...聞いたことない動物ですわね。」
それを聞いたルルは「やってしまった...」というような表情をして
「そーだ!何のフレンズか聞くの忘れてたー!!!」
えぇ...
「まったく、おっちょこちょいにもほどがあるわね。それで何のフレンズですの?」
自分は人だと思うけど、何の動物でも人の姿になるらしいし、もしかしたら自分は人ではないのかもしれない。
「う~ん...はっきりとはわかりません...」
「それじゃあ、水飲んだら『としょかん』に行こうか!」
「としょかん?」
「そう!としょかんには博士がいていろんなこと教えてくれるんだよ!」
どうやら、「としょかん」という場所があってそこに博士とやらがいるらしい
「じゃあ水を飲んで日が沈まないうちにゲートに行くといくといいわ。」
そう言い僕たちは湖で水分補給した
「あ、そういえば、汲んでおこう」
そう言い僕は空のペットボトルを出した
すると2人はそれを不思議そうに見ていた
「ルル?あれは何ですの?」
「『ぼとる』っていうらしいけど、何なのか私は知らないかな」
「そうではなくて、あの手に持ってるのものことを聞いているんです」
「あの手に持ってるものが『ぼとる』っていうんだって」
「それで、あの子の名前が『ぼとる』に?」
「うん!そうだよ!」
カバはサバンナのおてんば娘のネーミングセンスは共通なのかなとか考えていると、ぼとるが水を汲み終わった。
「よし!さぁ!行きましょう」
「うん!」
僕たちは出発した。
カバは親切に見送ってくれた。
しばらく歩くとそこには大きな板があった
「ここを過ぎればもうすぐだよ!」
すると僕はそこの板に紙が入った透明な箱があるのに気が付いた
「これ...」
僕はそれを開け紙を取り出した
「え、えー!それどうやって取ったの?!」
「ここをこう上げると...」
僕はそれを開けて見せた
「へぇー!すごいね!で、それはなに!」
「これは...地図みたいだけど...」
「地図?」
「そう、これで場所がわかるんだ」
僕は自分たちがいると思う場所を指さした
「ここがたぶん、僕たちが今いる場所だと思う。」
「へぇー!便利だね!もうちょっと持ってこう!」
「あんまり多く持ってても意味ないと思うけど...」
そういい彼女は何枚か地図を取り出し、ゲートに向かった
...
ゲートにつくとには、大きい丸いセルリアンがいた。
今回は触手の様なものも生えている
「えー!セルリアンがいるなんて聞いてないよ!」
「大きいですね...どうしましょう...」
低木に隠れながら話す
「私に任せて!私がやっつけるよ!」
そういい彼女は飛び出したが急に止まって
「
「へし?」
「そう!セルリアンには
だがそのセルリアンにはへしとやらは見当たらない
だが彼女が逃げ回っていると、ふと後ろに、固そうなものがあるのが見えた
「...!ルル!後ろに!」
「えっ!後ろ!?」
ルルがよけながら答える
「僕がひきつけるので!そのうちにお願いします!」
(って言ったけどどうしよう...)
僕はとっさに紙飛行機を折りセルリアンの横を狙って投げた
それは輝きを放って美しく、まるで飛ぶ鳥のようだった。
「はぁ~...」
ルルが見とれているのでとっさに
「ルル!へし!」
「...っあ!」
紙飛行機に見とれてた彼女を呼び戻した
ピョン「ええええーーーーーーーーいい!!!!!」
彼女は叫びながら槍でへしを貫いた。
それから1秒くらい置いてからセルリアンは爆ぜ、大量の不思議な色の立方体を出した。
「ふぅ、危なかったっですね...」
うつむきながらすると彼女は近づいてきて
「...」
「?」
「...っごい...」
「はい?」
すると彼女は顔を上げ
「すっごーい!!!」
「...へ?」
「ねぇねぇ!なにあの、ひゅーってやつ、どーやったの!?」
「あ、あれ?紙飛行機...作ったんだけど...」
「作ったー!!?」
彼女はしばらくして落ち着いてから
「なんだか『かばん』みたいだね」
「かばん?」
「そう!今ゴコクにいるらしいんだけど、頭がよくていろんなこと思いつくんだって!」
「そうなんですか、ところでゴコクってなんですか?」
「ゴコクっていうのは、この島の外にある、ほかの島なんだって!」
ほかにも島があるのか...
「よし!じゃあじゃんぐるの広場のところで寝よう!サバンナじゃ夜は怖いし、話によるとそこに『ボス』?がいるんだって!」
そういい彼女は優しく僕の腕を引きじゃんぐるの広場というところにきた。
そこには大きな看板の様なものがあり「ばすてい」とかかれた丸いものがあった
「ここが広場だね!今日はここで寝よう!」
すると茂みから
ガサガサッ
「「!?」」
僕たちは警戒した、が、出てきたのは、青い体に耳の様なものがついていて、てくてくと近づいてくるかわいらしい生物だった。
「ぼすぅ!」
「この子がぼす?」
「そうだよ!いつもじゃぱりまんを持ってきてくれるの!」
「そうなんですね!よろしくお願いします!」
「ハジメマシテ、ボクハ、ラッキービーストダヨ。ヨロシクネ。」
「はい!よろしくおねがいします!」
後ろでなんかルルが驚いている。
「うぅわあぁぁぁぁああぁぁーーー!!!しゃべったぁーーーー!!!」
「えっ、普段しゃべらないの?」
「うん!かばんにはしゃべったらしいけど、私は見たことなかったなぁ。」
普段はしゃべらないらしい
「ジャパリパークガイドヲ始メルヨ。名前ヲ教エテネ。」
「僕はぼとるです」
「ボトル...ニンショウカンリョウ。デハ、ガイドヲ始メルヨ」
そういい彼?はなにやら難しいことをしゃべり始めた
サンドスターがどうこうと言っていたがよくわからなかった。
そして僕は夢の世界へ行ってしまった
「ぼとる、寝ちゃったね。ていうかボス喋るの初めて聞いたよ、どうして話してくれなかったの?」
「...」
「うーん、ぼとるじゃないとだめなのか...」
そういいながら彼女はぼとるに膝枕をしてあげていた。
ぼとるは寝ていて気付いてないようだったが。
「お休み~ぼとる。」
そういい彼女も目を閉じた。
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