ただの村人だが、勇者に選ばれた件
こたつみかん
第1話【プロローグ】〜ある村人の話〜
僕は村人だ。そう、村人。ポジション的にはまぁmobだと思う。僕の村の職業事情はちょっと変わっていて、10歳になると村の長老様から占いを受け、その結果に応じて職業が決まるというシステムになっている。
もちろん、【
え?そういう僕はなんの仕事をしているのかって?それは…非常に言い難いが、いわゆる【
村で唯一の【
なんてことを考えていると、
「おい、クリスー!」
と僕の名前を呼ぶ声が聞こえた。そして僕返事をする。
「なんだー?その声はセリスだな?呼んだかー?」
声の主はセリス。僕の幼なじみで彼は長老様から【
「クリス!い、今すぐ俺と来てくれ。長…老様が、君をお呼びなんだ!」
「え?今なんと?」
「だから、長老様がお呼びだ!」
僕は暫く考えた。そして、
「いや、おかしいでしょ…長老様がこんな【
「俺にもわからない。でも、すぐにって言われてるんだ!頼むよクリス来てくれ!」
「はぁ……」
僕は仕方なくついて行くことにした。
そのあと何が待ってるかなど知る由もなく。
ただの村人だが、勇者に選ばれた件 こたつみかん @kotatsu-mikan
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