第19話 アメリカ式草刈り

 現在、集合住宅に住んでいる。そこへ月に数回、庭掃除の会社の人が派遣されて来る。

 1日かけて草刈りとその後の掃除をして帰るのだけれど、これがまたすごい騒音。赤子が怖がって昼寝を拒否する程度にはすごい音がする。

 草刈りの範囲は敷地内と敷地の外側まで。つまり敷地のすぐの外の歩道側の草も同時に刈ってくれる。敷地の中だけでなく、その外周までが1セットらしいです。


 フロリダでは紅葉がない。花も年中咲く。花が咲いては枯れ、葉が生えては落ちを定期的に繰り返している。そのせいか、落ち葉は割りといつでも落ちている。1ヶ月ほどで結構溜まる。

 草刈機はわたしが知る限り二種類。一つは日本でも使われているような細長いものの先に刃が着いたもの。(でもちょっと違う。日本のより直径が短い。一回りどころでなく小さい)

 そして、もう一つはゴーカートのような乗り物に草刈り機能が着いたような乗り物。

 アメリカは、とにかくどこでも敷地が広い。ゴーカートでもないとやってられないだろうな。


 草を苅ったら次は落とした草と、枯れ葉を集める。この集める機械がまた喧しい。

 掃除機の先端のT字のパーツを取り外したような機械を背負った人達が、数人がかりで葉っぱを吹き飛ばして集める。ブオーブオーってすごい轟音。これが1番大きな音で、赤子が本気で怯える。

 さらに手で押して歩くタイプのもある。これももちろん煩い。


 葉っぱ以外にも埃とか土なんかももれなく撒き散らすから、掃除なのか散らかしてるのかわからんような気もするけど笑。でも、これはこちらではごく一般的のようで、車で走ってても道端で作業する人の姿をよく見かける。

 日本人ならむしろ吸い込むことを考えそうな気がするんだけど、そうすると手入れとか大変そうやしやっぱりこの方が効率いいのかもしれない。


 うちにくる業者は午前中に草刈りをしてる。午後は冬場(と言ってもせいぜい18度くらいまでしか下がらない。むしろ冬なんかない)はいつ休憩してるの? くらいぶっ通しで葉っぱ集めしてはる。

 夏場は日差しがすごくきつくて、流石に真っ昼間の作業はできないらしい。夕方3時くらいまで休んで、遅いときは18時くらいまで仕事してはります。

 ちなみに、冬は17時で真っ暗。だから急ぐのかな?


 さて、現在葉っぱ集めが佳境です。めっちゃうるさい。赤子が怖がって離れてくれない。

 きれいにしてくれてありがたいんだけどなあ。そろそろ晩ごはんの用意したいねんけどなあ。困ったなあ。


09/10/2019

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