第14話 食品の安全性 1 選択肢がたくさんある

 アメリカの食材は、日本よりもたくさんの選択肢がある。オーガニック(Organic)とか、オールナチュラル(All-natural)とか、遺伝子組み換えでない(Non-GMO)かどうかとか。*下記参照


 渡米した当初はどれを買えばいいのかずいぶん悩んだものだけど、いろいろ調べていくうちに日本の制度の方がよっぽどずさんなんじゃないかと思ってる。

 アメリカでは、遺伝子組み換え食品や成長ホルモンを使って食肉として牛や豚などを育てる事が合法です。けど、その商品のホルモン使用の有無とか遺伝子組み換えかどうかは大抵表示されている。偽装も多いし、よくわからないものもあるけど、表示(Non GMOだとかNo added(treated と書かれていることもあり) hormone 、No added anti biotics かどうかなど)をよく見て買うようにしている。


 日本だと、今のところホルモンを使って育てるのは禁止されている。けれど、遺伝子組み換えは大豆やトウモロコシなど八品目だけは許可されているらしい。

 ホルモンに関しては、使ってはいけない事になってるから表示義務すらなし。遺伝子の方は八品目に関してだけ義務がある。いくらでも抜け穴あるんちゃう?


 たとえば。

 アメリカ産の遺伝子組み換え大豆から作られた餌で育った国産の鶏肉ってどう? 今のところ一切の表情ないよね? 避けてるつもりでも知らずに食べてる可能性は十分ある。

 アメリカのは、それが遺伝子組み換えでないならちゃんとその旨をどこかに書いてある。もちろん安全な物はその分割高になるけれど。


*オーガニックなどについて。

 オーガニック

 アメリカ合衆国のオーガニックの基準を全て満たしていると認められた物にだけそのマークがついている。要はホルモンとかGMOとか使ってないよ、農薬も基準守ってるよ、野菜に余計な艶出しスプレーとかしてへんで、ということ。

 オーガニック食品には割りとどんな食品にも適用があるようです。昔は肉にはなかったらしいけど、最近はちゃんとある。

 ちなみに、野菜をおいしそうに見せるためにシリコンかなんかのスプレーかけて艶出ししたり、着色したり、保存料で二週間経っても腐らない葡萄とか普通に売ってます。が、こういうのは決してオーガニックとは書いてない。


 オールナチュラル

 アメリカの国内基準のうち、オーガニックに次ぐ品質。幾つかの基準を満たせばいいらしいので、仮にホルモンを使った肉でも他を満たしていればオールナチュラルとして売られてたりもするみたいです。その辺は表示をよく見て選ぶこと。

 この表記は主に肉や魚、卵に付いています。

 ちなみに、在米の長い知人によると、肉や卵を買うなら「オールナチュラル以上の物を買う方が良いよ」とのこと。

 他にも基準があるかもしれんけど、怖くて買えないから知らない。


 遺伝子組み換え食品(GMO)

 結構いろんな食材に対する表記です。中には鶏肉の飼料はNon GMO(非遺伝子組み換え)ですよといった表示のある場合も。

 豆腐とかの加工食品を買うときはNon GMOと明記されているのを買っていますが、生の野菜や果物には書かれてないことがしばしば。あとは買う店の質を信じるしかない。これも結構大事。


続く


09/04/2019

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