第12話 フロリダに来る時 3 予防接種について

 産後3ヶ月で旦那だけ先に渡米。単身赴任ですね。わたしは一旦実家へ。両親ともに所謂毒親でむしろ一人の方がマシ。けど、諸事情により仕方なく帰省。


 旦那は筋金入りの雨男。

 春先はわりと気候のいい季節だと思うのだけど、出国の日の、それも出発前後だけ何故か関空へ行く連絡橋が通行止めになるほどの大嵐。さらに地震まで起こる始末。

 関空では飛行機が遅延したのに、乗り継ぎの成田では予定時刻よりも早く出発。あーらま。

 乗り継ぎが必要な航空券はセットで買うべきですね。セット買いしてたからこそ、成田のスタッフの方が間に合うように手引きしてくれたそうです。これバラのチケット買ってたら置いていかれてないかな? どうなんやろ。大荷物やし。


 生後3ヶ月の赤子とイヤイヤまっさかりのもうすぐ3歳を一人で世話つつ、面倒くさい毒親と対決せざるを得なかった約半年。ほんましんどかった。何の修行なんあれは。

 その間に子供の予防接種を進め、アメリカでも滞りなく続きができるように病院で接種証明を英文で書いてもらったり、自分も予防接種したり、いろいろ準備してました。

 英文の証明書はどこでも作ってもらえるわけではなかった。

 わたしの場合は、海外渡航者用のワクチン外来でお願いしました。一通一万五千円。二人分で三万円也。ええ商売してますな。


 わたしが受けたのはA型肝炎、B型肝炎、髄膜炎、破傷風の四種類。B肝は学生の時に受けているので、今回は追加分の一回だけ。Aは初めてなので二回打ったと思う。忘れた。

 髄膜炎は初めて聞いたけど、病気の症状が相当激しくて恐ろしいので渡航する方はぜひ。調べてみて震え上がった。アフリカでよく発生する病気のようなので、アフリカ系移民が多いところへ行くなら必須かも。

 A型肝炎は、子供なら「風邪かな?」くらいで済むことがほとんどらしい。でも、大人にうつると2ヶ月ほど入院が必要になるほどらしい。子供が小さいので迷わず接種。アメリカの医療費バカ高いし。


 ここでもうすぐ3歳に問題が。

 日本もアメリカも予防接種の内容や受ける時期共に大きくは変わらない。BCG(結核予防)と日本脳炎をアメリカではしないことと、そのかわりアメリカではA型肝炎が任意で入ることくらい。

 BCGは生後5ヶ月で受けるので二人ともクリア。でも日本脳炎第一期は3歳以降。上の子は渡米後すぐに3歳になる。このままでは第一期を受けそびれる。永住はしないのにこれはまずい。

 当時上の子は2歳10ヶ月くらい。ギリギリだけど、それでも3歳未満に変わりない。医師と相談して、フライングで日本脳炎ワクチンも打つことに。

 ただし、規定量の半分だったかな。ちょっと少なめ。それを二回打って、これで一期はとりあえず完了。続きは帰国後に。


 続く


09/08/2019

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る