第11話 フロリダに来る時 2 ビザの面接
産後1ヶ月半くらいの時に大阪のアメリカ領事館へビザ取得のための面接に行きました。けれど、この時大阪から離れていたので一泊二日の旅行になった。近隣の領事館が大阪しかなかったから仕方ない。
面接は担当者によって日本語でできたり英語しかだめだったりマチマチ。わたしたちの時は英語のみの人だった。
担当者は数人いて、面接希望者は一列に並んで待つ。そして、その時たまたま当たった人が担当になるから、日本語がいけるかどうかは完全に運です。
領事館に入る時も物々しかった。荷物チェックして、さながら飛行機に乗る時みたい。いや、それより厳重だったかもしれない。鞄の中のがま口の化粧ポーチ見て「これは何だ」って聞かれたくらい。中身を見せたらすぐに解放されたけど。
この日、朝から何故かお腹の調子が悪かった。でも、出ない。困ったなあと思いながら電車に乗って現地へ行き、順番待ちしていよいよという時に嫌味のようにお腹が痛くなった。ちょっと我慢を試みたけど、これはアカンと悟った。
仕方がないので「May I use your restroom? 」と頼んでみたら、担当者も「Of course, go ahead.」と案外あっさり快く送り出してくれた。
大急ぎへトイレへ行って、慌てて戻ったら面接も終わってた。かなり緊張して行ったのに、この日わたしは結局「トイレ行っていい?」しか言ってない。
もともと旦那の仕事の都合での渡米です。なので、ビザは旦那が本人でわたしは家族。保険証みたいな認識でいいと思う。だから、夫婦は揃って面接に行くことを求められるけど、わたしは顔さえ出しておけば良かっただけみたい。緊張して出掛けただけにちょっと拍子抜け。なんと間の悪いこと。
当分話のネタになるな。なんて。
続く
09/04/2019
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