第3話

幸せでいたいという欲求がない。不幸でいたいという欲求もない。ただ、自分にふさわしく、合っている幸福度、不幸度でありたい。ひたすら惰性で生き、緩やかに落ちていき例え壊れていくような、そんな生活がいいのかもしれない。私は、過去経験した不幸度を基準にして、今を幸せだと感じている。幸せだからこそ、自分の黒いところを露呈して体で感じ、幸せというものの惰性と苦しみからひたすらに落ちていきたいのだろう。やがて壊れることを知っていたとしても。

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世界 有機 凛太 @yuki_yakedo_

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