見捨てるを選択したあなたへ

Q.100万円と拳銃


ーーーアンサータイムーーー


見捨てるパート コウサツ君編



コウサツ君は、自分の頭に拳銃を突き付けてるこの人の前に立った。


コウサツ君「あんた。この問題によると、100万円をあんたに渡せば助かるんだろ」


この人「はい!そうです。100万円を頂ければ僕は助かります!」


コウサツ君「そうか。俺は、あんたを助けてあげたい。だけど、100万円という大金を何もあんたと俺の関係が分からない以上、渡す事は出来ない。だから、あんたに聞きたいことがある。あんたと俺の関係はなんだ?」


この人「あなたと私の関係は、昔、お互いに親友同士でした。ただ、引っ越しとかの関係であなたと私は、離れ離れになってしまい、あなたと私は10年ぶりの再会をしてます。今、私は借金苦に陥り、自殺しようとしてます。ただ、100万円あれば、私は自分の人生をやり直すことが出来ます。」


コウサツ君「そうか。分かった。お前に100万円をあげよう。」


この人「本当ですか!?ありがとうございます!」


コウサツ君「ただ、今、現金で100万円という大金は持ってなくてな。このキャッシュカードを渡す。この口座の中に、100万円の貯金が入っている。だけどな、俺もこの後急ぎの予定があってな。信頼している親友だったお前だからこそ、このキャッシュカードを貸すから、自分でATMで100万円おろしてくれ。暗証番号は○○○○だからさ」


この人「ありがとうございます!」


コウサツ君から○○銀行のキャッシュカードを受け取ったこの人は、コウサツ君とその場を解散して急いでATMに向かった。


ATMにコウサツ君から預かったキャッシュカードを入れて、暗証番号を入力し、100万円を引き出すボタンをこの人は押した。


ATMが引き出しの取引準備の画面が出てるタイミングで、この人はにやりと笑った。


この人「ほんと。お人よしのバカばっかりで詐欺が進むぜ」


「口座にお引き出しのご希望残高が残っておりません」


ATMの画面に静かにこの画面が表示された。


この人「え?」


この人が驚きが隠せなくなっていた。


この人「騙された!!!」


この人がATMの機械を手のひらで強くたたいた。


その後、ATMを出たこの人を待っていたのは、警察官だった。


警察官は、手錠をこの人の手にかけて


警察官「キャッシュカード盗難の罪で現行犯逮捕する!」


この人「え?」


この人には何が起こったのか分からなくなっていた。


警察官の後ろからコウサツ君がにやりと笑いながら歩いてきた。


この人がコウサツ君を見た瞬間、背筋が凍った。


コウサツ君「警察官さーん。この人が僕のキャッシュカード盗んだんですかー?」


この人「!!!?」


警察官に手錠を掛けられて連行されるこの人が、コウサツ君の横を通りすがった時に


コウサツ君はこの人に対してのみ聞こえるくらいの小声で呟いた


コウサツ君「俺の親友で引っ越しした奴はいないよ。嘘つきくん」


この人の顔が真っ白になった。


完全に生気が抜けたようになったこの人がパトカーで運ばれる様子を見送り、コウサツ君はニヤリと笑った。


コウサツ君「そもそも、このキャッシュカードの口座に1円も入ってないけどねー」


コウサツ君は、この人から回収したキャッシュカードをポケットにしまって静かに去っていった。



結末Bパート編終わり


100万円と拳銃   


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

100万円と拳銃 山羊 @yamahituzi

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

同じコレクションの次の小説