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第10話 工程確認していたら不良を発見しました」への応援コメント


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    イベント『異世界ファンタジー主人公成長・無双系連載作品の批評』より。批評します。
    ・冒頭の完成度
    良い点:主人公が誰であるか示されている。
    悪い点:世界観や設定についての描写が少ない。主人公が達成したい目標・夢が示されていない。
    ・文章の読みやすさ(文章の美しさとは別)
    良い点:文法が正しい。
    悪い点:地の文が多い。説明が多い。
    ・登場人物の深み
    良い点:口調がしっかり分けられている。
    悪い点:個性が出ていない。過去や背景が描かれていない。言動に一貫性が無い。
    ・総評
    文章の読みやすさについて。基本的な文法が守られている点が非常に評価できる。しかし全体的に地の文での説明が多いように感じた。特に品質管理についての用語を解説する部分が多く読みづらい。多くの場合、説明の文章は読者の負担になる。そのため行動や会話の中で自然に説明できると良いだろう。
    冒頭の完成度について。主人公が誰であり、どのような生い立ち・性格なのかといったことがしっかりと説明されており評価できる。しかし主人公が達成したい目標が示されていない。そのため物語の目的が分からず、読んでいてモヤモヤとした印象を受けた。異世界で主人公が達成したい目標。目標を達成したい理由。目標を達成するために立ちはだかる困難。困難を解決するための方法と努力。こういった基本的な要素を踏まえてスト-リーを組み立てられると良いだろう。また世界観がどういったものなのか説明されておらず、品質管理というアイデアをうまく活かしきれていないように感じた。アイデア自体は斬新で良い。したがって、主人公が品質管理という技能を使って問題を解決する経緯、それに関連する世界観や設定を、もう少し丁寧に書けると良かった。
    登場人物の深みについて。全体的に口調がしっかりと分けられており、誰が喋っているのか判別できる点が評価できる。しかし個性が足りず、一人一人のキャラクターに魅力を感じなかった。登場させる人物を使って表したい性格や表現を事前に決める。その上で、初登場時に読者にインパクトを与える描写ができると良い。また人物の過去や背景が描かれていない。そのため性格に二面性が無く深みに欠ける。人物の性格に「表」と「裏」があることを意識して、人物像を描けると良いだろう。また人物の性格がストーリーに引っ張られて言動に一貫性が無くなっている(ご都合主義)。執筆前にプロットを書くなどしてストーリーを整理し、自然な流れで人物を登場させることを意識できると良いだろう。