閑話:異世界の諸事情・魔術触媒


 魔術自体は精霊への祈りを込めた詠唱を行うことで行使できるが、魔術触媒を使用することでその効果を数倍から数十倍にまで強化することができる。基本的に触媒は魔力を蓄積するコンデンサーのような役割と、必要に応じて必要量の魔力を放出して魔術の効果を増幅させるアンプのような役割を兼ね備えているものといっていい。今回はその一部を紹介する。


・魔石

杖や武器、鎧等に組み込まれる最もポピュラーな魔術触媒。そこそこ希少かつ高価ではあるものの、何度も繰り返し使えるという点では他のどの触媒よりも優れていると言える。空気中の魔力を常に吸収、蓄積しており、また、魔術師が己の魔術を任意で注入することも可能。


・精霊人形

霊木と呼ばれるよく魔力を蓄積する樹木を用いた小さな人形。精霊を宿す小型の器とも言われている。使い切りではあるがその増幅率は非常に高く、作中でジークが使用した際には屍人形と化したトロルの半身を完全に破壊するほどの威力を発揮していた。

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