閑話:異世界の諸事情・人種


この世界には様々な種族が存在するが、そのルーツは全て元は同じである。只人も森人も鉱人も違う種族に見えるが、実は生まれ育った環境とそこに住む精霊の影響によりその場所に適応した変化を遂げているだけで同じ種族なのだ。そのため、人種が異なってもハーフの子を成せる。


複数の精霊の加護を受け、広く分布する『通常種』と特定の精霊の加護を強く受け狭い範囲、もしくは特定の範囲で生活する『精霊種』に大きく分けられる。


通常種

只人族ヒューマン

この世界で最も広い範囲で生活する人種。平均身長は170cm程度で茶色や黒系統の髪と瞳を持つ。特定の属性の精霊の加護は持たないが、その分苦手な属性も少ないバランス型。


森人族エルフ

只人の領域から西にある大森林に多く生活する人種。金髪と金色の瞳が特徴的で平均身長は2m前後の高身長、体は細身で耳が長い。風と水の精霊の加護を強く受けており、魔力量が多い。植物とともに過ごすことを良しとしており、種族的に寿命も長い。


鉱人族ドワーフ

北方の山脈地帯で生活する種族。濃い灰色の頭髪と瞳を持ち、豊かなひげを蓄える文化がある。平均身長は130cmほどと小柄な種族だが。手足が太く力強い。土と火の精霊の加護を強く受けており、鍛冶鋳造を特異とする。


砂人族ベドウィン

南方の砂漠地帯で生活する種族。褐色の肌に白銀の髪と瞳を持つ。体格は只人とあまり変わらないが、森人と同様耳が長い。土と風の精霊の加護を強く受けており、非常に少ない量の水でも長時間生存できる。


精霊種

炎人族ヴルカン

最北端の地、巨大な活火山である神の頂ジ・オーバーの裾野にのみ生活する極めて希少な種族。2mに達する大柄な体格で燃えるような赤い髪と瞳が特徴。炎の精霊の加護が極めて強く出ており、炎に触れても傷を受けない。


闇人族インプ

北東の魔力が濃く闇の精霊の加護が強い領域で生活する種族。闇夜のような深い藍色の髪と瞳を持つ種族で、種族的特徴として魔力視ヴィジョンを一般的に使用できる種族でもある。男女で体格に差があり、男性は比較的小柄な種族で斥候を務めるものが多く、女性は細身だが高身長で魔術の素養が強い。

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