第15話 過去③
登校してからはわざと友達だと思っていた彼らといるようにした。妹には離れたあとに彼らが話していることを録音や撮影をしてもらった。
さらに文化祭の準備だったから他にもイジメを行う奴らを録音や撮影をこっそりしてもらい順調に証拠を集めていた。
また証拠を集めて分かったことだが緋奈の父親も時たま学校にきて俺に対してどうイジメるか提案もしていた。
さすがにこれだけは俺たち折崎家だけで隠すことにした。たとえクズだとしても緋奈の父親であるならば予定通りにしたら職を失うのは間違いなしだろう。それは無くなりそうな他人への良心として緋奈の為に隠すことにした。
伽奈は忍者かと思うほど気配がないのか証拠がかなり集まり母と母の関係者と一緒に集まった証拠をみて周りは「これは酷い」と目を伏せるように言った。なぜなら学校の男性9割がこの件に関わっていたから。
正直1人の女の子相手にアホらしいと思ったがクズ親の溺愛ぶりを見るとそんなものかと思ってしまう。
「一応確認だけど本当にやるのよね?もしかしたら学校も廃校になるけど。」
そう言って母の関係者である
まぁやったら正直な所廃校一直線だろうことをやろうとしてるのだから本当にやるのか確認したいのだろう。
「沢渡ちゃんはこれみてもこの学校を残したいと思うの?」
「ないわね。正直廃校でいいと思うわ。」
母の言葉で確認する必要もなかったわねと言う沢渡さんを見るとやはりこの状況は異常だったのだろう。
病院に行った時も精神科の人が凄い勢いで薬を用意してくれてたし精神的にも身体的にもボロボロだったのかもしれない。
「それにしてもダメよ夕君。あなたは私にとっても弟みたいな子なんだからこんなことは早目に言ってくれないと。」
「すいません沢渡さん。家族に迷惑はかけたくなくて黙っていて。」
「次からはお願いね?」
そう言って沢渡さんは俺の頭を撫でてくれた。家族以外としても関わり合いがある分沢渡さんに対しては不快な思いがそれほどなかったのは俺も姉として沢渡さんを慕っていたからだろう。
「それにしてもこの学校も折崎 夕があの折崎 千代女の息子だって分かってるのにどうしてイジメなんかしてたの?」
それは俺も気になっていた。証拠の中にも母の話は出ていなかったからだ。
学校には母のことは伝えてあるからバレなければ大丈夫だと思われているのだろうか?
「あぁ、それなら脅迫に使うからよ。」
「脅迫?」
「えぇ、これを聞けば分かるわ。」
そう言って母は懐からボイスレコーダーを取り出して再生した。
そこから流れてきた音声はこの学校が腐敗していることを証明するものだった。
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