第2話 入学式と自己紹介

兎にも角にもその後、教師が来て入学式の為に体育館に移動した。


入学式はつつがなくすすみ珍しい女校長が面倒臭いから省略するといい入学式は40分もかからずに終わった。


「あー1-Aの担任の早見はやみ 透華とうかだ。基本的には化学を担当している、1年間よろしく頼む。」


教室に戻り担任の自己紹介が始まった。黒い髪をポニーテールにしてスーツをきて如何にも仕事が出来ますという雰囲気の女性。スタイルも出るとこは出て引っ込むところは引っ込んでいるので人気もあるだろう。


「とりあえず今日はLHRで自己紹介をして伝達事項を伝えたら帰宅だ。それじゃ出席番号順に自己紹介たのむぞ。」


そう言って椅子に座って本を読み始めた早見先生。本当に教師なのだろうか。


「そんじゃあ出席番号1番だから俺からか。相葉あいば 悟史さとしです。中学はバスケ部で高校もバスケをやりたいと思ってる。1年間よろしく。」


イケメンくんの自己紹介から始まり直ぐに自分の番になった。


「折崎 夕です。得意なものとかあんまりないですがなんかやりたいとは思っています。よろしくお願いします。」


かなり無難な自己紹介だろう。短くもなく長くもなくそして自己紹介だと思う。

ただ隣の席の美少女はニコニコ笑いながら明らかにもっと言うことあるだろ?という雰囲気を出しているのが分からない。


いや、何が言いたいのかはがそれは正直言いたいとは思えない。

そんな思いが伝わったのか美少女は前を向き自分の自己紹介まで静かにしていた。


紗倉さくら 緋奈ひなといいます。特技は料理と裁縫です。勉強とかは苦手なので頑張っていきたいと思います。」


そう言って美少女は席に座った。クラスメイトはすでに紗倉さんの虜にでもなったのかみんな釘付けだ。


その後も紗倉さんへのアピールなのか男子は元気に自己紹介をし、女子はそれを白けて様子で見ていた。


「自己紹介も終わったし明日は学校案内のあと委員会決めやらのLHRだ。そんじゃあ解散。」


早見先生は出席簿を持ち教室を出ていった。

紗倉さんは放課後になると同時にクラスメイトに囲まれたのでその横を素通りして俺は教室を出て学校のとある所に向かった。


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