それでも日常は過ぎていく
白詐欺
第1話 春の季節
例えどんな事があろうと時間は過ぎていく。
それは告白されて付き合い仲睦まじく過ごしたり、喧嘩をして仲直りをしたり、友達を作り遊びにでかけたり。
そしてどんな出来事があったとしても日常に変わっていきまた時間は過ぎていく。
それでも過去にあった出来事はなかったことにはできない。
日常を過ごしていこうにも過去の出来事のせいで過ごすこともできなくなる。
それが善意でも起きたことが誰かにとって不都合ならそれにより弾圧され非難され除け者にされる。
それでもなんにもなく平穏な1日を過ごせるのならそれは素晴らしいことではないのか。
桜が舞う春の季節この度、
中学の時は勉強する時間が取れていた為に偏差値の高めの高校を目指したのだが何とか受かることが出来た。
「今度は平穏でありますように。」
そう呟き高校に向かう。とある事情により高校生になってから2人暮らしをすることになった。
まぁその分高校には近いため長めに眠れるのはいいことだ。
鍵を閉めて高校に向かう。通学路には同じ制服の学生がチラホラと同じ方向に向かって歩いてく。
大湊高校は小高い所にあるので緩やかな坂を登り向かう。
ここで大湊高校の説明をするなら緩い高校という事だろう。なんでも成績を維持できるならある程度のことは目を瞑ってくれるらしい。その為に偏差値も高めであり倍率も高かったりする。
他にも学食が充実しているとか施設が充実しているなどかなりいい高校らしい。
まぁそれでも胸糞悪いことはあるのだろう。
それはどこにでもあることなのだから。
何はともあれそんな高校に何とか入学することができ晴れてこの日を迎えたというわけである。
広めの門をくぐり玄関口にいる受付の人から封筒を貰い配属されるクラスを確認して向かう。
(1-Aってことは端っこか)
1-Aとあるクラスに入り席を確認して座る。名簿順のようで席は窓際の1番後ろという特等席だった。
席に座りうたた寝をしていると周りが騒がしくなりクラスに人が増えていた。
同じ中学から来ている者同士話しているもの、さっそく仲良くなり話をしているもの、周りではグループ作りが始まっていた。
そんな中1人の学生が教室に入ってくると教室が静かになった。
きらめく銀髪をハーフアップにして凛とした雰囲気をまとい歩く1人の女子生徒。見たものは10人中10人が見惚れその内4人くらいは告白でもしそうな美少女。
そんな女子生徒は周りの視線なぞ気にもならないのか自分の席を確認し席に向かい隣の席に座った。
そして
「久しぶりね、折崎くん。」
俺こと
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