第35話 調停当日!

34「調停当日!」






調停は原告・被告のそれぞれが調停人(調停員)と呼ばれる役の人に、


互いに、自分の意見を伝え、妥協できる点(譲る・意見破棄)と、


妥協できない点(絶対に譲れない思いや主張)を伝え、2歩下がって1歩前に出る、


3歩下がって1歩前に出る様な感じだ。




基本、話し合いでの妥協点を見つける事が目的なので、引いて前に出る。の繰り返しだ。




原告(代理人も含む)と被告とは顔を合わせる事は無い


別々の部屋に待機させられる






どの部屋にいるのかも分からない。




呼びに来るのは調停員がノックして呼びに来る。


当然、顔を合わせないよに時差を付けて呼びに来る。




此方の主張や妥協案を述べ、部屋に戻る






そして相手の主張や妥協案を聞く。


そして、また此方の案と相手の案の妥協点や譲れない点を伝える。






この繰り返しだ。


先ずは原告である私側からの意見、当然猛将で参謀の代理人弁護士も付きそう。




基本、代理人が意見を伝える。専門用語や引き際や攻めどきの見極めを委ねる。


グリコの玩具程度に、原告本人の意見を伝える。




そして交代。被告側の番だ。


用意された部屋に戻る 部屋にTVも自販機も何もない






椅子とテーブルしかない。殺風景、無駄なモノがない部屋と言えばカッコいいが、


何もない真っ白な部屋に時計の秒針だけが響き渡る・・・






代理人弁護士からは、「向こうの主張や妥協案がどのくらい時間がかかるか分からないので、


ゆっくりしておいてください。」


「下手すれば1時間とか待つこともあります。」などアドバイスを受けた。




えーーー1時間もこの真っ白で殺風景の部屋で何するんだと思ったモノだ




15分位経った頃、調停人から、呼び出しがあった。


被告側の主張や妥協点が伝えられたのだろう。




その内容を伝えられた。




その内容はなんと予想外のモノだった!!






「妥協は一切しない!」


「主張が全てだ!」








「えーーーーーーーーーー!!!」


私の心の叫びだ




これには百戦錬磨の猛将で名参謀の代理人も「!!」といった感じだ。




「それでは調停の意味がない!」


代理人が強く主張する






「そうですよね」


弱々しく調停人が答える


そして、逆に私の代理人に「先生何かいい案はありませんか?」と聞いてきた。


「はぁー??」




この調停の場を仕切る調停人が、私の代理人に助けを求めるとは・・・


半分諦めて、弁護士が、もう一回調停人から調停の意味と仕切り直しをするよう言っていた。






また待合室に帰った


そして5分もしないうちに調停人がやってきた。




調停の場で「ダメでした」


と調停人が発言した・・・






では調停決別です!


被告側が「調停を行いたい」と名乗りでて、こちらは仕方なく受けたのだが


その言い出しっぺが「妥協はしない」と言うのだ


断るしかない!

・・・てか受けた意味がない




速攻、決別の意志と結論を述べた。




これ以上、無意味な答弁を繰り返して、無駄な時間を費やす気はさらさらない!




こんな無意味な調停だったら行う必要は無かった。




調停という大事な審議の場は、相手の農民一致隊長レベルの代理人のおかけで、


無駄な1日と時間を使っただけで終わった。 




刃を交わす事が無駄なくらい低能な和解の申し出にやる気を失った 






いや法廷と言う戦場のルールを無視する行為に相手のレベルの低さを、


改めて認識することになった。


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