第34話 調停という名の和平交渉

33話「調停という名の和平交渉」



「調停」とは、


前回少し書いたが、要は話し合いだ!


原告本人・被告本人が必ず裁判所に出向き、調停人と呼ばれる役職の人に、


自分の意見と妥協案を告げるのだ。




もちろん、互いが意見を言い合い、妥協案を調停人が落としどころを見極めて、


助言し、解決に向けていく。と言うモノだ。






さてこの「調停」


やるか、やらぬか、は事前に決めておく。


別に必ず必要は無い。お互いの内どちらかがNO!と告げれば調停は行われない。




こちらとしては、過去のブログ30話で書いた通り、


「圧力」を受けていたので、あちらからの調停を行う事は無いだろうな。

と予測していた。




しかし、あちらが先に「調停します」と申し出て来た!




私は思わず「え?」と思ったが、代理人弁護士も動じず余裕をもって答えた。




さすがは百戦錬磨の猛将と名高い「キヨマサ」だ。


農民一揆の隊長とは全く違う所を魅せてくれた。




すんなり「はい!分かりました」とは答えなかった。




こちらの代理人は、

「原告本人は調停を行う意志は無いと思われ、

依頼者である原告への説得は厳しいと思うが何とか説得します!」と、


たった一言で、より優位な立場での話し合いの場に変えた。




そうこの時点で一気に立場が変わった。




「調停をしたい!」話し合いで解決したい被告代理人。


「調停なんかする気はないけど、どうしても。っていうなら、

依頼者の原告に頼んでやってあげようか?」という原告代理人。



まさに一閃!の返し!! 




とりあえず調停という和平への場は設けられた。


それも有利な立場での攻守だ。








では次回は、本番を迎える調停の内容を書く予定です。






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