第33話 淡々とさっぱりと進む戦局
32「淡々とさっぱりと進む戦局」
民事裁判は淡々と行われる。
裁判というとTVドラマや映画のイメージが思いつく。
例を挙げるなら、
白い巨塔の田宮二郎&唐沢
証決のポールニューマン
告発の行方のジョディホスター(当時17歳 私が天才!と認めた数少ない女優)
JFKのケビンコスナーや等・・・
「異議あり!」「裁判長!!」「異論を認めます!」等を
大声で互いの代理人が意見や反論を言い争うイメージ・・・
しかし、そんな事は実際に起きる事は稀だ。
イヤほとんどない。(そう代理人の弁護士が言っていた)
たまにニュースで被告が大声を出して審議が止まった・・・等の、
話しは聞く事があるが、それは珍しい事だからニュースになるのだ。
年に全国で何万回と行われる裁判で、
稀に起きた事だからこそニュースになるのだ。
ちなみに一つの裁判所(簡易・地方・高裁)で、
一日に行われる裁判は数十件もある。
一件につき15分、30分・・・時間はバラバラだ。
そして争いの場は何部屋もある。
コレは裁判所に行けば、出入り口付近に
スケジュール表の様なモノが貼ってある。
どの時間に・どんな事件・原告は誰・被告は誰。何階の何番の場所でやるよ!
的な。。。
たまに「覚せい剤」「窃盗」などの項目も見つける事が出来る。
興味があえば、記載してある時間と場所に行けば、
「傍聴人」として、タダで傍聴席から裁判のやり取りを見る事が出来る。
ほんの2~3メートル先で行われる裁判抗争は、
リアルな緊張感と独特の空気感と人間模様が感じ見ることが出来る。
これはB級映画に1800円払うより、ぜんぜん良い。
もちろんエアコンも効いてる。
ただし映画館とは違い、
ポップコーンの様な食べ物や飲み物は持ち込む事は出来ない。
話しは大きく脱線したが、
裁判の大部分は書面の取り交わしだ。
こんな意見が有ります。
これは前回の反論書面です。
そして、書面に番号が着く。
コレが甲〇号証や乙●号証と言われる、
正式な書面として裁判官に渡される。
そして次回の期日を互いの代理人に確認する。
△月□日の×時はどうですか?
空いてます。
イヤ予定が入っています。
では□月★日の◎時は??
互いの予定が空いている日時で決める。
このやり取りに、原告・被告の本人が出る必要はない。
そのための代理人なのだ。
しかし、私は「自分の事件」の進捗の全てを知りたく
全ての打ち合わせに参加した。
被告は一切出てこなかった。
(本音はクソ野郎出てこいや!)と思いつつも、
淡々と書面のやり取りが3回位行われる。
まー普通に一般的に昼間の仕事をしていれば、
たった15分~30分の為に、何度も丸1日休む事はなかなか難しい。
そして、裁判官の方から「調停」という案を出される。
ココまでの流れは、事前に弁護士から教えて貰っていたので、
(お!やっと調停になったか!)
という心境だった。
調停には原告・被告の両名が参加する
代理人だけで進行する事は無い。
そうココで百戦錬磨の猛将を得ている私は心強い。
何回か代理人は書面のやり取り時に顔を合わせている。
とても、加藤清正や福島正紀や本多忠勝の様な猛将には見えなかった。
そんなオーラも感じなかった。
せいぜい農民で結成された一揆の隊長くらいだ。
そんな相手に清正や正則が負けるわけがない!
言い換えれば、BB弾のエアガンとデザートイーグル位の差だ!
地上型ギャンとユニコーンガンダムが宇宙で闘う位の差だ!
さて次は調停の内容を書きます。
「調停」・・・名前はカッコいいが、簡単に言うと
「互いに許せる範囲で妥協案を探しませんか?」といった感じ。
様は「話し合おうぜ!話せば解決するかもよ?」といったモノと
思ってもらっていい。
では次回33話は「、調停」をテーマに、私が「調停」を行った内容を書きます。
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