第9話 交番での問答


机を挟んでベテラン風の警察官から


事情を聴かれた。


Q「何があったのか?」




A「脅迫を受けた。殺す、殴るなど、


身体への危険行為を認識した上で、迫ってきた」




Q「何時ごろ?」




A「え?時計もスマホも持っていません。


・・・この交番に逃げ込むまでの時間です」




警察官は腕時計を見せた。


Gショックだった。


時間は午前11時30分を指していた。


「逃げる時間を差し引くと、11時頃です。」




Q「右手の甲から血が出てますよ」


 「他に痛むところはありませんか?」


アルコール消毒はしてくれなかった・・・ティッシュを渡された。


絆創膏もしてくれなかった。


まぁ税金なので無駄使いは出来ないのだろう。




その後も名前や住所など、色々細かい事を聴かれた。


出来るだけ分かりやすく、答えた。




2杯目の水は来なかった。残念。




最後に、警察官が


「どうして欲しいか?」と問いてきた。


捕まえて刑罰にかけてほしい。と答えた。




死刑!死刑!!と死刑大賛成派の私の心は、


死刑を求めたが、無理なことも分かっていた。


ぐっとココロの中に閉まって発言はしなかった。




だがこの答えは答えではなく、


交番としては「今から、どうして欲しいか?」だった。




・保護されたい(DV等で対応される保護対策)


・自宅へ送って欲しい


・被害届を出したい・・・等


だった。




逮捕は現行犯でなければ即、逮捕は出来ないと。


では「無事に送って欲しい」と頼んだ。




被害届は出す事は、遠慮した。



なぜ被害届を出すことをしなかったのか?





それは次回、説明をしたい・・・




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