第6話 最終回アンドロメダ銀河で人類の再生

「おお良かった、データをまとめ書類にして此方に送ってくれ!」


「分かりましたまだ着陸するかの、返事はもらっていませんが?」


「書類を読んで検討し、いつ着陸するか指示する逸れまで待機して待て!」


「ハイ了解しました、上空で待機していますではご指示を待ちます!」


ロボットガットは書類に目を通した、この惑星は大きさは地球とほぼ同じでそれに月もありました。一日は二十時間である少し早いが許用範囲であろう陸地では恐竜が闊歩していて非常に危険である。


類人猿がいて人類に似ている。少し地球の人類より知能は遅れていましたが、容姿は小顔で体系はスマート女子は美人が多いみたいであった。


類人猿と書いたのでイメージ的には、猿を思い出すかも知れないが全く人に近く、的説で無いかも知れない髪は金髪で瞳はブルー顔は小顔で鼻も高かった。


このアンドロメダの類人猿に、地球人類のDNAを入力出来れば人類は復活出来る。意を決したガットは宇宙船のメインコンピューターに、着陸の指示を出し少し高い大地に着陸した。恐竜の体当たりに気をつけないと宇宙船が危なかったのである。


天の川銀河太陽系の地球と、アンドロメダ銀河の光星、仮にその光星を太陽と呼ばせて貰うが実によく地球と似ている、その惑星の環境歴史が同じなら銀河が変わっても、同じような生物や歴史が綴られる事が、あるみたいである宇宙の不思議ですね。


それは正に奇跡の惑星だ、着陸した大地に小高い丘があり其処に横穴の洞穴があった。狭い宇宙船からその洞穴に移り住んだ。


そしてロボットは必要な研究機材を宇宙船から下ろし、使命である人類再生のプログラムを実行しようと試みました。


先ずはその惑星の偵察探検をしました、動植物分類から始めパソコンに記入して、 その資料から今後の方針や行動を考えました。


この惑星は地球の歴史に照らして判断すると白亜紀に近く、恐竜に似た生物が我がもの顔で闊歩しています。


全く地球と同じ歴史では有りませんそれは類人猿がすでに誕生していたからです、と言っても猿のように全身毛むくじゃらでは有りません、地球の人類より洗練されていて小顔でスマートでした。


早速ロボットは二人の類人猿の女子を捕まえて人類のDNAを入力した。この二人の類人猿女子は人類の子供を孕んだ、そして二人の子供を生んだ男の子と女の子であった。子供の名は男の子は太郎丸、女の子は愛花と名付けられました。


日本人のDNAだったので髪の毛は黒く瞳も黒かった会話も英語でなく日本語でした、飛び立ったのは日本ですし日本の宇宙船でしたから仕方ないですかねぇ。


そのアンドロメダ銀河の光星も仮に太陽と名付ける、惑星は太陽を三百日かけて周回していましたそれを一年間としました。地球文明に置き換えた方がわかりやすいので、ロボットは子供達にそう教えました。


子供達にはアンドロメダ銀河太陽年、着陸した年を元年として既に十三年経ちますので、十三歳となっていました。男の子は、やんちゃ坊主であちこちジングルを探検しています。


腰には宇宙船で見つけたサバイバルナイフをぶら下げています足にはは動物の皮で作った長靴のような足袋を紐で結んで、靴の代わりとして履いていました。


ロボットは危険な惑星なので太郎丸の持つサバイバルナイフは取り上げませんでした。


言い遅れました役目を終えた類人猿の女の子は仲間の元に早々に帰えされました。アンドロメダの人類叉はアンドロメダ星人と呼び名を変えた方が良かったかも知れないが、言いやすいたとえ安いので了解して下さい。


ロボットは子供達にとって、教師で有りまた親でも有る存在でした。類人猿とはあまり遊ばなかったようです、向こうの方が警戒して近寄って来なかったようです。数も恐竜に襲われ喰われて、思うほどよりも増えていませんでした。


激しい地響きと、大きな恐竜の鳴き声がしました。太郎丸が獰猛な恐竜に、追われていました。そうですね例えば地球の白亜紀後期に登場した肉食恐竜のテラノサウルス・レックスのようながっしりした大きな頭と太い首極端に短い前足などそれは地球で栄えていた恐竜テラノサウス・レックスの特徴ですね。


大きな後ろ足で二足歩行しそれと長い尾っぽが有り、重さは六、七トンはあったと云われています。最もアンドロメダ銀河太陽系の恐竜はイメージしにくいので、地球の白亜紀の恐竜を仮に例として挙げました。


「グワワワ、グワァーウォン!」


ドス、ドス、ドス、恐竜の歩く音と、腹に響く鳴き声がします。周りの木々をなぎ倒しながら追って来ます、太郎丸は必死で森を目指し走ります生きた心地も在りません。


大きいのに足は速いです時速五十キロメエ-トルはあったでしょうか太郎丸は必死で森を目指し走ります、生きた心地も在りません息を切らしてようやく森までたどり着く事が出来ました。


「ガオウ-グッエイ-、ググッ」


「アアア-、オオッオ-!」


太郎丸が叫びながら走り、猛進の恐竜から森に逃げ大木に登りました危機一髪で助かりました。身体中汗びっしょりです。


「太郎丸余り遠く行くと、危ないよう気をつけてねー!」


愛花が思い切り高い声、張り上げている。


「アアア-ア-!」


再び雄叫びを上げて木から木へ、蔦を持って飛ぶように太郎丸は移動していた。最近愛花の作った皮の上着とズボンを着ているので擦り傷は少なく動き易そうで飛び跳ねてる。


「もうあのどでかい恐竜は、追ってこないようだなぁ?」


ひとまず太郎丸は、胸をなで下ろした。


「ギャッ、グオオン!」


声のする方向に目をやると、空で翼竜が飛びかっている翼広げると十メートル全長は八メートル有りそうだ。


蛇のような長い首鋭い横長の赤い目羽根のない翼、皮膚はぬめりが有って黒っぽい色。クチバシには鋭い歯が並んでいる木の陰に身を隠し恐る恐る飛びさるのを待つ。太郎丸には此処はまだまだ未知なる世界で、いずれ探検や冒険に行くだろう。


意外に小型の恐竜のほうがすばしっこいので、怖いかも知れませんけれど火を怖がるので扱いやすいかも知れない、なるべくかって知る洞穴や木の上で遊ぶようにしていた。


人類の方が木の上で遊ぶ事多く猿のように飛び跳ね、原始人のように見えます地球的に言えば猿のようなものですね、だからめったに恐竜に襲われませんでした、けれどたまに有るので親の代わりなるロボットから警戒するように強く注意されていました。


ロボットガットの任務は成功の内に終えたのですが、後は成長を見守り文字や計算などの基礎的教育課程をするだけとなりました。


はたして高度な教育は必要なのか、ロボットガットは悩み抜きまました。このAIロボットは感情を持っていました、科学による人類の悲惨な歴史を知っていましたので。最小限の教育にとどめて、子供達が独立する年齢になるまで見守ろうと思いました。


子供達は成長し十五歳になった弓槍剣の作り方や使い方も覚えました。人は生きるのに食料を必要とします、狩りには武器が必要でしたのでロボットは扱いを教えたのです。


しかし地球で発達した高度な科学技術は宇宙船内のコンピューターや、AIロボットの中に膨大な量が秘められたままです。と 云っても洞窟の外には太陽パネル一枚が有りますし、その電気を利用し洞窟を照らす光と小さなパソコンが作動していました。


太郎丸が洞窟を見渡すと所々金色に光る鉱物が有りました、その粒をナイフで掘り起こし集めてはハンマーで叩いて重ねて、一枚の板にしました。


地球であるならば大金持ちになれたでしょうが、此処では綺麗と思うだけで値打ちは有りません。しかし逸れを耳飾りや腕輪に仕上げて愛花にプレゼントすると大喜びでしたやはり女の子ですね。


「まあ嬉しい、とても綺麗だわこれを私に呉れるの!」


「うんこの間服を作ってくれただろう、そのお返しだよ」


本も十冊ほど有りましたが、それは高度な科学技術書では有りませんでした。高野健教授が読んでいた小説や雑誌でした。


人類は食料をを必要としたので太郎丸と愛花は原始的な道具で狩りを行い、空腹を満たしていました類人猿と協力し、地面に大きな穴を掘り恐竜を槍でつついて追い込み獲物を落とし捕獲して肉をみんなで分け合った。


ここの類人猿は火を知っていて使いこなしていた、恐竜は意外に小さな火はあまり怖がらなかったつらの皮が厚いせいなのか、木になる果実も豊富に有りました、それは類人猿も食べていたので安心だ、毒は無さそうなので恐る恐る食べてみると美味しかった。


人も類人猿も数が少なかったので、飢える事はなかった。共に助け合い生きている類人猿とも大きな争いはなかった。類人猿という限りは猿に似た動物も勿論居ました、猿は木の上で生活して全身毛が生えていました。


人は幸せそうにみえた、逸れでロボットのガットは自ら重大な決心をしました。高度な判断力も有りました。AIロボットにも寿命があったのです替えの部品がなくなりました。


予備のエルエスアイの部品を使い果たしていましたこのAIロボットには、人間と同じく感情を持っていたのです。ロボットガットは人類の為にある決心しました。


宇宙船ラッキー号に乗ってロボットガットは近くのオリンポス火山に突っ込んだので御座います 、逸れにより高度な人類の科学技術は消滅しました。原始的惑星で人類はしばらく恐竜と共に暮らさなければならなくなりました。


頼りにしていたロボットはもう戻らないそれと、人類の科学技術は宇宙船と共に失われた。此からは自らが一から開発していかなければならない、しかし太陽光発電パネルなど少しの文明の利器は、宇宙船から降ろされて残っていましたけれども科学技術の膨大な情報は、消えて無くなったのです。


洞窟に残された少しの本や道具類を元にして此からは自らが一から開発していかなければならなくなりました、大いなる不運にみまわれたと二人太郎丸と愛花思いました。


類人猿ことアンドロメダ星人は人類よりかなり頭が悪く頼るべくもなかった。種が違うので混血も無理で有りました太郎丸と愛花の二人は、DNA操作で生まれる事は出来たのであり偉大な地球の科学技術は、ロボットや宇宙船と共に消え二人はとても不安でした。


残された子供達は三日三晩穴ぐらで涙流して泣き叫びました。外では恐竜が吠えている人にとり怖い恐竜のいる、アンドロメダ銀河内太陽系の、古代的原始時代なのである。


しかし泣いてもロボットガットは帰って来ません、後子供達はロボットを神(ゴット)として崇めました。


あれから三年と少し月日がたちました 。太郎丸は宇宙船の突入したオリンポス火山を、近いせいもあり毎日登り見ていました。太郎丸はこの星の年で十八歳になりました。カレンダーを作り上げ年月を数えています日にちもですが。


溶岩が冷えていました。宇宙船の残骸が散在しています、その中で使えそうな物はないかと目をさらにして捜していました。


幸い宇宙船の一部分の金属は溶岩には溶けていませんでした 。激突ショックで物は粉々で形を為していませんでしたが、個々の部品を取るには都合よいと言えました。


この惑星は住みやすく、他の星のエイリアンに狙われて、占領されたら類人猿には力無く淘汰されるでしょう。


だから必死で地球の文明を再生すべく太郎丸は努力していました。宇宙船のメインコンピューターは治りそうです。治ればエイリアンに対抗出来る兵器が作れます。


言い遅れましたが、太郎丸と愛花には子供が二人出来ました。 名前はまだです。


ハッピーなところでこの小説も終わりにしたいと思います。

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さらば太陽系、人類はアンドロメダ銀河へ 桜井正 @7289118

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