婚約を破棄されて、怒ったり恨みこそするのが普通の状況。
けれど、主人公のカトリーナはすごく喜んでしまいます。
その時点でなんじゃそりゃーと肩透かしを食らった感じになるのですが、「これで自由恋愛ができる」と前向きにお花畑な姿は、なんだかわらけてしまいます。
婚約破棄を言い渡したレオンハルトも、好きな人を探し出したいと、お互い自由な恋愛を楽しむものかと思いきや。
展開としては、「こうなったらいいな」というまさにそのものです。
意外性やだまし討ちなんかよりも、恋に恋するお花畑っぷりを楽しむの一興。
過去の思いに囚われるだけでなく、実直に関係を重ねる、今初めて恋愛をする姿を見ていると、とても幸せな気持ちになりますね。
でもこの物語で一番幸せになって欲しいのは、お付きの人々だと思う。