第2話 制限
「まず、3人には力を制限して頂きます」
「そうなるわよね」
「そうか」
「え!?チートな生活はなしなのか!?」
あれ?俺だけテンション違う?
「太一さん…」
「とりあえず話を聞くからそんな目で見ないでくれ」
「はい…
皆さんの身体的能力も、あっちの半分になっていると思いますがこっちではそれでも異常な力になります」
あぁ確かに軽く走ったら世界記録とか軽く越えるかもなぁ
最初はあっちの人達みてビックリしたよ懐かしいのとなれって怖い
「なので封印具を着けて力を制限して頂きます」
「そんなんでいいんだ?」
「はい身体的にはそれで一般人より少し優れている程度になります」
「へー因みに魔法とかは使ってもいいの?」
「一般人にバレなければいいですよ」
「一般人って所が気になるわね」
「そうですね簡単に言えば
この世界にも魔法みたいなものはあります」
「健治とさくらはたまに使うあれか?」
そう言えば使ってたね
「こちらでは魔術と呼ばれていて
もちろん大半の人が使えません
使える人達を今は魔術師と統一して呼んでます
魔術は基本は使えない一般人の前では使っては行けないルールがあります」
「そのルールを破るとどうなるの?」
「消されます」
「なるほどねぇ物騒だわ」
「ちなみに魔術師を取り締まってる協会の理事の一角がさくらの家です
3人にはその協会にも所属して頂きたいです」
「断るとどうなる?」
「皆さんは抑えてても他の魔術師にはバレバレな程の多い魔力を手に入れているので野良魔術師のような認識をされて他の魔術師に襲われるかもしれませんね
まぁ皆さんだと普通に返り討ちに出来ると思いますがそういった煩わし事が減るのがメリットですね」
「所属する事で少しでも日常の生活に支障が無くなるなら特ね…所属だけなら」
「そうですね定期的に協会の仕事をこなして貰わないといけないのがデメリットですね」
「仕事ってどんな事をやるんだ?」
「悪霊退治とか素材採取、行き過ぎた魔術師の粛清とかまぁ色々です」
「あーつまりあっちでのギルドとあんまり変わんないんだな」
「簡単に言っちゃうとそうですね
違いは一般的では無いことだけです
どうでしょう所属して頂けますか?」
「私は良いわ
あっちで慣れたし、その仕事とかも毎日とかではないでしょ?」
「俺もそれでいい」
「奏さん、優希さんありがとう御座います!
太一さんは…」
「あー健治君ちょっと良い?」
「何でしょう?…」
「その協会の仕事ってお金いいの?」
「はい、多分普通に働くよりは…」
「よし、俺は専業で協会で働くは!」
「太一君…」
「太一…」
うわぁ社会人2人のその目は効くなぁ…でも!
「俺はこの力で楽して生きたい!
せっかく苦労して帰ってきたんだし
それに元々フリーターだったからそんなに変わんないっしょ!」
「こっちに来てもいつもの太一さんですね…」
「話は終わった?」
そう言えば珍しく大人しくしてたなさくらちゃん
「これからもみんなと一緒にいられるの?」
あーそっか…
「そうね
毎日じゃなくなるけどこれからも一緒よ」
「あぁ」
「良かった!」
終わったけど終わりじゃないんだな…
「よし!健治君話ってのはそんなもんで大丈夫?」
「はい
所属の手続きだけこの後させて貰えれば解散です」
「ならとっとと済ませて帰還と新生活の祝いに呑みに行こぜ!」
「そうですね
とっとと終わらせて終いましょう
では、あちらで…」
こうして俺の異世界の生活が終わり元の世界での新たな生活が始まるのであった!
所でずっとそこにいるぬいぐるみ?って一体?
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