異世界経験者は働く

青木雷市

第1話 帰還

目を開けると倉庫の用な所にいた


回りには4人の男女と毛むくじゃらぬいぐるみ?みたいのが立っていた


あれ?何だこの状況?


「太一さん!目は覚めましたか?」

4人のうちの大学生位の男がしゃべり掛けてきた。


えっと…あぁ思い出してきた

「俺が最後だったのか

一応みんな無事みたいで良かった

それで健治君ここは俺達がいた世界なのかな?」


「そのようです

転移は成功のようです

今までお疲れ様でした」


俺を含めた男女5人は帰ってきた異世界から


1年前バスに乗っていたら急に謎の光に包まれ気付いたら異世界にそこからなんやかんやしてやっと戻ってこれた訳だ

まぁ異世界の事を思い出すのは後にしよう


「お疲れ様。

健治君やさくらちゃん、奏さんと熊さんがいたから戻って来れたんだよ。

戻ってこれた祝いにみんなで呑みにでも行きたいがここって…」


「うちの工房だよ!」

そう元気良く答えてくれたのは剣持さくらちゃん

あっちでは勇者をやっていたけど元々大学生

太陽みたいな元気が特徴の小柄な娘だ


「さくらちゃん家の場所なら問題ないか。」


「健ちゃんと協力して座標固定はしたけど何とかなって良かった!」


「あぁ本当に無事何とかなって良かったよ。

所で今って俺達が消えてからこっちの世界でどれくらい時間が経ったんだ?」


「あれから一時間しか経ってないわ。

健治くんとさくらさんが転移の前にそこも調整してくれたみたい」

答えてくれたのは本庄奏さん

前の世界では戦士として壁役をしてくれていたが綺麗で優しいお姉さん

元々は銀行で働いてた普通のOL


「そっかそれだけの時差で済むのか

1年間失踪とか覚悟してたからな」


「そうね。色々覚悟はしてたけど明日からまた普通の生活に戻れると思うと嬉しいわ」


「普通の生活で思い出したけどあっちの力ってこっちでも使えるか?」


「使える。燃費悪いけどこんな感じ」

そう火の玉を出しながら教えてくれたのは熊谷優希さん

見た目が大柄で強面な上に寡黙

だがとても優しいお兄さんは元々の職業は警備員

あっちでは攻撃特化の魔法使い


「おぉ!因み熊さん燃費ってどんだけ悪くなってるの」


「5倍くらいだ」


「あーそんなに掛かるの…

試しでいつも通りバフ掛ければ!」

あっちでいつも使っていた魔力効率を良くする魔法を熊さんに掛けてみるが


「あぁこれで普通だ」


「うわぁ確かに燃費は5倍だわ

その感じだと効果も半減してるのか」

まぁ使えるだけ儲けもんかこれだけでもチートな生活は出来るし、あぁこれからの生活楽しみだなぁ!!


「すみませんこれから祝杯と行きたいところですが、

奏さんと優希さんと太一さんにはこれからの件でお話があります」

そう言えば紹介してなかった

最初に語り掛けてくれた元大学生の狭山健治君

あっちではシーフみたいな活躍から魔法や剣戟まで色々こなしたオールラウンダー

イケメンで大学生そしてさくらちゃんの幼なじみ

因みに俺はただのバフやらデバフ掛けるサポート専門の魔法使い一応回復系も行ける


「どうしたの健治君改まって」


「この世界での力の使い方と生活について話があります」

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