よもつへぐい

最近同じようなゆめを見る。


夢の始まりはいつも違って、終わりだけいつも一緒。

誰かに食べ物を勧められて、食べようとしたところで目が覚める。


食べ物を勧めてくるのは知らない人で、でもどこか懐かしくて、私は少しも不審がらずに食べ物へとてを伸ばす。

その人は私のことを知っていて、私の名前を呼んでくる。でもそれは私の名前じゃない。今の私の名前じゃないのになぜか妙にしっくりとくるその名前に私は自分が呼ばれていると思う。



嗚呼、今日も目が覚めてしまった。今日で何回目だろう、いまだにあの人の勧めてくる食べ物の味を知らない。

私はいつも目覚めてしまったことを後悔する。







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