第4話 たかいたかい階段
階段の上、誰かに背中を勢いよく押された。
頭の中、色々な記憶と感情が走った。
いじめは受けていたが、殺されるとはな。まあ、死にたかったから良かったけど。
あー…
高い高いところから落ちて、他界他界しましたよ。
っは。死に際だってのに、何考えてんだよ…。
死に際…。死ぬのか…。
彼は、大声で泣いていた。
部屋に響き渡る可愛い泣き声。
「おぎゃあ!おぎゃあ!」
可愛い、可愛い鳴き声。
あっという間に、高校生。
目の前には、見覚えのある、たかいたかい階段。
ごろごろショートショート あおえ @_22194_
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