第6話 吾輩は『未完成の……大器』

吾輩は目を覚ました。こうもりが話しかけてくる。


「旦那、お目覚めですか?」

「うーむ……何からするべきか」

「何をですか?」

「改稿でおま」

「先を書かなくていいのですか?」

「読まれないモノを書き続けるのもきつい」

「フォロワーさんいるじゃないっすか?」

「終わってから読みますよってことでしょ」

「それではいけないんですか?」

「それではいけない」

「何がです?」

「新規読者で離れていく人が多いのなら、欠陥があるのだよ」

「単に合わないだけでなく?」

「合わないなら合わせにいくんだよ」

「物語がくずれません?」

「そういう合わせ方ちゃう。読みやすくて、面白さが伝わるようにするんだよ」

「戻りますが……どうやって」

「書いたことによりキャラも固まってきた。新キャラも続々であるので、どこかに出してもいいかもとか。むしろ、欠点はハッキリしているモノだよ」

「ほぅ……」


ということで、吾輩です。


これから200万文字の改稿をするわけです。もう毎度の作業でありますので困ることはない……わけがない。シーンのイメージとか場所ごとの欠点とかはハッキリしているが、それを打ち消すような方法を考えるのである。


変えたかたは色々ある。もはや、無限にあると言っても過言ではない。


表現とかでもガラリと変わるけですしね(=゚ω゚)ノ。


今回は吾輩の頭の中の改稿作業であります。


さて、まずは何を直すか作業を明確にする必要があるん。


だからこそ、箇条書きで目的を書きだすことが重要!


『1章』


①プロローグが弱い


ここが弱いからこそ先に進む人数が少ない。おまけに一番最初に創った部分だからお粗末この上ない。何を楽しむ物語か書けていない部分が多く、特に終わり方が超絶に雑。


②最初のエピソード


涼宮強の初登場である。ここでキャラを伝えるのが一番重要。主人公が誰でヒロインが誰なのか。そして何か引き付けるものがあるのか。ここも大分やっちまってるのが吾輩。


エピソードが長くなっている今だから、雑さが分かる。


③ピーク


ここへの持って行き方が小学校時代のエピソードを入れたので良くなったのだが、戦闘シーンが大分ヤバイ。あれじゃ変態でしかない。もっとこう熱くなるようなものを。



『2章』


①ピーク

最高にクソ。学園対抗戦の雑さがヤバイ。色々と出来ることは多いのだが生かしきれていない。特に決勝戦の如月のキャラ付に背景が出てこない。これが一番の失態に近い。おまけに他の対戦校の掘り下げも出て来ていない。


終わり方がダメだ。


一番の問題と言ってもいい。


この章の学園対抗戦はどうにかしないと……。



②学園祭


ここも……だ。お粗末と言うか……。学園祭って……なに。


もっと、どうにかしなければッ!


③通常エピソード


日常のお話も必要なのだが……勢いが弱い?


一番は表現が足りないのが多すぎる。色々とことが足りてない。



「旦那……足りないばかりですよ」

「未完成の……大器」

「未完にしないのが最後の抵抗ですね」

「………まだまだ足りねぇのだな」

「足りないことばかりです」

「三章もあるんだけど………」

「聞くのを拒否しますよ、旦那」



《つづく》

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