ソードのペイジ

丘の上に立ち、両手で剣を構える男性。

背景は広い空が広がっている。


<正位置の意味>

頭脳明晰な人、駆け引きが上手い人、勤勉な人、スパイ行為も辞さない


<逆位置の意味>

出しゃばりな人、計算が裏目に出る人、斜に構えている人



 ☆  ☆  ☆  ☆  ☆



「風を司る剣のコートカードは総じて知的な人物を表すんだ。それぞれどんなことに関して頭の回転が速いかが異なる」


「頭のよさにもいろいろあるからね」


 酢豚をつつく姉ちゃんの言う通りだ。例えば「漢字をたくさん知っている頭のよさ」と「計算が早い頭のよさ」は分野が違う。知的=なんでも網羅していると、全体的なパラメーターを高く見積もってはいけない。


「ソードのペイジが得意なのは分析能力の高さだね。聡明で努力家、しっかりと問題を調べて有益な立ち位置を探す」


「好感度の高い青年じゃない。将来有望なエリートタイプかしら」


「だけど若さゆえの好奇心もあって、道を違えることがある」


「そんなの誰にでもあるわ。どうせ歳を取ったら笑い話のネタになるんだから気にしない気にしない」


 経験者は語るって奴だろうか。きっと職場の新人にも似たようなことを言っているのだろう。


 ソードのペイジには「思いがけないメッセージ」や「秘密」などの暗示もある。自分に有利な立ち振る舞いを追求する結果、スパイ行為に走って秘密を晒す……なんて読み解き方もあるようなので、自他ともに気をつけなければ。


「逆位置だと賢さが裏目に出る。頭のよさが嫌な形で周囲にアピールされて、鼻持ちならない性格に見られるとか」


「うわー嫌いな奴の典型例。でも計算が裏目に出るのはかわいそうかも」


「なんで?」


「一生懸命考えた計画が失敗すると誰だって落ち込むでしょ。それが続けば自信が削られて臆病になる。挑戦意欲がなくなると人間として成長が止まっちゃうから」


 たしかに何度やってもダメだと精神的にきつい。安全策を取りたくなるのは俺も同じだ。


「もし占っている相手にこのカードが出たら、周囲は上手くいくようにサポートしてあげるといいかもね」




※)タロットの絵柄を確認したい方はこちらをご覧くださいませ

↓ブログ「やっぱりたけのこぐらし」小アルカナ:ソードの絵柄紹介↓

https://takenokogurashi.com/tarot-arcana-sword

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