ソードの9

ベッドの上で起き上がり、両手で顔を覆っている人間。

下半身の掛布団はバラと星座の記号(アストロロジカルサイン)のチェック模様。

背景は真っ黒で、九本の剣が横になって並べられている。


<絵柄のイメージ>

悲観的な気持ちになって絶望を感じている


<正位置の意味>

「苦悩」「後悔」悲観的な思考、不安定な心、絶望のどん底


<逆位置の意味>

「疑惑」不安の解消、悩んだ末に前向きになる、解決の糸口が見える



 ☆  ☆  ☆  ☆  ☆



【王様と十本の剣 第九話】


 見つかった王様はとうとう捕まってしまい、牢屋に入れられてしまいました。真向いの牢屋には妻が投獄されていて、ベッドの上で泣いています。


 どうしてこんな目にあっているのか嘆き悲しむ妻。隣国に攻め入ったことや今までの横暴を王様に怒鳴ったりもしました。心の中は苦悩と後悔で満たされています。


 妻はすべてを吐き出すと運命を受け入れると言いました。悩んだ末に答えを見つけ不安が消えたようです。

 王様は自分を責めました。これまでの自分の言動に疑惑を持つばかりです。


 数日後。公開処刑の日がやってきました。



 ☆  ☆  ☆  ☆  ☆



「いやいや今さら後悔したって遅すぎでしょ。いるのよね、考えなしに行動して、失敗したら反省って言葉を口から出せば格好がつくと思ってる奴。意味のある失敗ならフォローするけど、頼ること前提で学ばない無計画チャレンジは救いたくないわ」


 姉ちゃんは饒舌に王様(みたいな考えの人)を批判し、手羽先にがぶりとかじりつく。飲んでいるのは脂肪の吸収を抑えるお茶だ。


 仕事で嫌なことがあったんだろうなあ、きっと。


「それにしてもソードって暗い絵柄ばっかりね。明るいカードが一枚もない」


 休息を暗示するソードの4や、コミカルな盗人ぬすっとを描いたソードの7も、心が和む絵柄とはちょっと違う。独特な世界観を漂わせるスートには違いない。


「このカードだって見るからに悪夢で起きたか、現実に押しつぶされそうな人でしょ。背景は真っ黒だし、浮かんでる剣も不気味だし」


「正位置だと心の不安を表しているんだ。悲しい事や辛いことで頭がいっぱい、精神的にも余裕がない現状を暗示しているのかな。逆位置だと気持ちが前向きになる」


 かといって現状が好転するわけじゃないけど。


 剣は人物の背中に刺さっておらず、離れた場所に浮かんでいる。これは周囲の誰かに何かが起こることの表現。


 毛布のバラ模様は情熱の象徴だ。さまざまな星座のマークと剣の意味を総合すると、描かれた人物は「さまざまな悲しみを受け止める」と解釈できるそうだ。


 それにしても剣九本分の悲しみは多すぎる。できれば受け取り拒否したい。




※)タロットの絵柄を確認したい方はこちらをご覧くださいませ

↓ブログ「やっぱりたけのこぐらし」小アルカナ:ソードの絵柄紹介↓

https://takenokogurashi.com/tarot-arcana-sword


※)「王様と十本の剣」の参考にさせていただいたサイトはこちら

↓++ヨウコのタロット占い++ 小アルカナの意味早見表・ソード↓

http://www.3tail.net/tarot/card/sword.html

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