ソードの7
両手に五本の剣を抱える一人の男。足取りはカード左側に向かい、首は右側に向いている。そばの地面には二本の剣が刺さっている。
背景の右側には部隊の野営地、左側には軍隊がいる。
軍隊の上には黒い雲が浮かぶ。
<絵柄のイメージ>
周りを気にしながら、剣を盗み出そうとしている。
<正位置の意味>
「不正」「誘惑」裏切り、ごまかし、泥棒や盗難
<逆位置の意味>
「反省」「本音」抜け目のない行動、謝罪を促す、良い助言
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
【王様と十本の剣 第七話】
王様は隠し持っていた財や権力をすべて使って兵をかき集め、隣国に再び戦いを挑みました。
開戦すると準備していた武器がありません。なんと雇った兵の中に裏切り者が混ざっていたのです。武器を盗み、多くの兵を誘惑して戦いを抜け出しました。
謝罪を求めようにも裏切り者はいません。戦いのさなかで反省することもできず、行動を助言してくれる側近すら消えていました。
王様の軍隊はあっという間に崩れ、負けてしまいました。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
「ザ・無能な権力者だと思っていたけど、内部の裏切り行為にあったと思うと――痛快だわ」
「同情はないんだ……」
笑いながらアボカドのマヨネーズ和えを食べる姉ちゃん。俺だって王様はどうしようもない奴だと思いながら書いていた。
「それにしてもひょうきんな絵柄ね。たまにはユーモアを感じる画も差し込んでおこうって配慮?」
「誰に向けた心配か分からないけど、絵にかいたような泥棒には違いない」
お笑い番組のコントで見かけるような格好だ。バレたらバレたでオイシイとか思って剣を盗んでいるのかも。
「正位置は
「良い意味でないのは分かるけれど、具体的に占いに当てはめるとどう読むの?」
「悪だくみしても失敗に終わるって暗示かな。あとは妨害にあう、逆に狡いことをされるって読み解きだね」
背景には軍隊の存在が描かれていて、行為がバレてしまうことを記している。軍隊の上にある暗雲はトラブルの暗示、剣を2本残しているのは持っていく力がない、もしくは全部持っていく度胸がない。この中途半端さが計画の看破につながるのだ。
「逆位置になると問題の解消とか、悩み事にアドバイスなんて意味になる」
「ちょっと想像しにくいけど、うれしい意味ね」
「それが純粋な意味でもないんだ。モヤっとした解決だったり、一難去ってまた一難みたいな、すっきりしない状況なんだって」
絵柄と同じく、クセのある読み取りを求められるカードだ。
※)タロットの絵柄を確認したい方はこちらをご覧くださいませ
↓ブログ「やっぱりたけのこぐらし」小アルカナ:ソードの絵柄紹介↓
https://takenokogurashi.com/tarot-arcana-sword
※)「王様と十本の剣」の参考にさせていただいたサイトはこちら
↓++ヨウコのタロット占い++ 小アルカナの意味早見表・ソード↓
http://www.3tail.net/tarot/card/sword.html
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