神様とパンケーキ

「神様!神様!起きて下さいよ!」

朝だと言うのに神様は全く起きない

神様も朝には弱いみたいだ。

神様こういう可愛いとこあるよな…

そう思いながら寝顔を見ていると神様が目を覚ました。

「おはようございます。神様。」

「ほはやう…」

「朝ごはん何が良いですか?」

「シェフのおまかせメニューで!」

そんな上目遣いで見られたら…やるしかない!

スケッチブックを取り出してペンでパンケーキを描いた。

もう少しトッピング多めがいいかな?

そして、神様からもらったスタンプを押して

これなら神様も…

「神様?出来ましたよ!」

「ふーむ。どれどれ…」

そう言いながら神様はパンケーキを口へと運んだ。

「こ、これは!………」

「あの~?神様、お味の方は?」

「………」

「か、神様?」

「はっ!美味しすぎて意識が…」

「そんなに美味しかったんですか?」

「だ、だってパンケーキ食べるの初めてだし…!」

「食べれてよかったですね神様!」

しばらく神様はパンケーキの味を堪能していた。

神様がやっと食べ終えたので昨日思い付いたことを話そう。

「神様、これ見て下さい。」

そう言ってスケッチブックに描いたイラストを見せた。

「君、これは…」

言葉をなくすのも当然だろう。

─だってスケッチブックに描いたのは

某高級外車のイラストだからだ…

「神様、乗りたいですか?」

「…は、早くスタンプを~」

そんな神様を横目に見ながらスタンプを押した。

─早く思い付いていれば砂漠を歩かないで済んだのに…

そう思いながら神様と一緒に車に乗り込んだ。

神様の道案内通りに車を走らせていると

街ではない景色が広がっていた

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