Welcome to new world !

辺りを見回すとそこには中世の街並み─

ではなく深い森が広がっていた。

辺りに街がありそうな雰囲気ではない。

「……神様、街はどこです?」

「街は2日歩けば着くよ!」

「ふ、2日!?冗談ですよね?」

「ボクは、冗談なんか言わないよ‼」

「神様…」

「ん?どうしたんだい……?」

「…場所間違えましたよね?」

「え?間違えてないよ。ホントだよ?」

あまりにも棒読み過ぎて笑ってしまった。

神様が可愛く見えたのでこれ以上何も言わないことにした。

「ところで神様…街までどんなところを歩くんですか?」

「街までは砂漠がひたすら続くって地図に書いてあるよ」

「地図ってそれグーグルマップですよね?」

「え?あ、うん。そうだけど?」

「この世界でもスマホ使えるんですか?」

「これを見たまえ!」

神様がカバンから何かを取り出した。

それはポケットWi-Fiだった。

「え~とこれは───」

20分くらいだろうか神様はずっと説明をしていた。

そのポケットWi-Fiは神様のマナによって使えるらしい。

どこに行っても圏外にならないのでとても便利らしいが、

かなりのマナを消費するので普段はあまり使わないんだとか。

それより、砂漠暑すぎないか…

暗くなってきたのでキャンプ道具一式のイラストを描いて

野宿することにした。

夜ご飯は神様の大好物のオムレツだった。

食べ終わってすぐに神様は寝てしまった。

神様の寝顔を見ながらあることを思い付いた。

「何で最初からそうしなかったんだろう…」

明日、神様に見せよう。

そう思いながら眠りについた。

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