短編集 投稿

「うた」

(*￣▽￣)ﾌﾌﾌｯ♪

　当然ですが音楽って最高ですよね。私は何をするにも頭の中でリズムや、雰囲気にあう音楽を脳内再生するは何ですが、皆さんはどうですか？

　最近『spotify』というアプリを入れてなお、音楽にはまっています。

　さて、音楽は聴いていてすごく楽しいですが、実際に自分で音を出すというのはこわいですよね。私はいわゆる音痴でして、カラオケ等ではここ２年歌っていません。ずっと盛り上げ役になり、うまーく躱わしています。そんな私もついに躱せない時が来てしましました（　＾ω＾）・・・

　そう、彼氏です。彼氏ができたんです。それはもう舞い上がりました。私は彼氏のためならなんだってできる。そんな気分になっていました。えぇ、尽くすタイプなんです( ;∀;)

　きっかけはお酒です。しかも飲み会です。おっさしの通り合コンです。彼のお願いで合コンの人数を集めました。私の数すくない、頼りになる（立ち回りが上手い）友達Yちゃんに頼みました。当然彼女も渋りますが、レポート移させてあげるからというと二つ返事でした。

　最初は楽しかったです。私はお酒を窘める系女子。酔ったふりなどしません。もちろん素面（しらふ）です。Yちゃんは普段の半分も飲んでいないのに酔ったようです。不思議だね(^▽^)/

　さて、お酒の席には第二ラウンドが存在するのです。そう二次会。私はいつも２次会には参加しないか、トイレに行く振りをしてそうそうにお金だけ幹事にこっそり渡して帰るのですが、今日はそういうわけにはいきません。

「A、来なよ。あんたのためだから。」

　Yちゃんはトイレで化粧直し。やっぱり素面です。すごい。

「は、はい。( ;∀;)」

　そして今に至ります。

　私が選んだ曲は10年代流行った某アイドルグループの曲を入れました。みんなで歌って何とかその場を乗り切ろうとしたのです。

「ねぇ、Yちゃんも一緒に歌お～」

　必殺酔ったふりです。初めて使いました。でも何だか楽しい。えへへ。

「いいよー。Aと歌うの久しぶりなんだよね～」

　さっすがYちゃん！嘘なんて吐きなれています。Yちゃんとカラオケなんて初めてです。

　そして歌が始まりました。ダンス付きの動画なので私は

「私、踊りまーす！！」

　全力で逃げました ^^) _旦~~。ここで音痴をさらすわけにはいかなぁぁぁい！！

　カラオケも終盤。べろんべろんになった私はトイレに駆け込みました。そうです。お酒飲んで激しく動くとこうなります。便器には嘔吐物まみれ。

「A、よく耐えたね。介抱はうちがあんたの彼氏にやらさせるからさ。」

「え？そんな。彼に悪いよ。」

「いいから、いいから。こういう時に彼氏持ちが彼氏遣わないでどうすんの？」

「うっ・・・うん。わかった。ありがとう。」

　こうして私はお持ち帰りされちゃいました。ちなみに私はその晩は何もありませんでした。

　翌日Yちゃんに彼氏ができたと聞きました。さっすがYちゃん(≧▽≦)