第2章 廃墟の決闘
第1話 アブラ狸と奴隷の少年(イ)
藤枝居住区のNPC狩人組合本部の七階――NPC駆除任務類斡旋事務所だ。
テーブル席の脇の窓から夜の藤枝居住区が一望できた。街の灯がついた藤枝は濃い紫色に染まっていた。ソファに並んで座った俺とリサの前にはアブラ狸がいる。
静岡居住区で無事にくたばったか。
そう心配を――大して心配もしていなかったし、死んだところで俺としては線香一本だってやる気もなかったこのアブラ狸――日本NPC狩人組合職員の小池幾太郎は藤枝NPC狩人組合本部で以前と同様にぬらぬらぎとぎとのさばっていた。小池は静岡居住区から撤退する日本皇国軍の装甲車に便乗して脱出したらしい。
小池主任はヒラ職員のひとつふたつ出世をした程度の立場だ。
組合の小役人もいいところだ。
しかし、こいつは方々にコネクションを持っている。
年がら年中汚い仕事に手を染めているので自然と顔が広くなっていったのだろう。
おおむねは悪い方向にだな。
加齢を重ねて広くなった額と同様に――。
対面にいるそのアブラ狸は、お茶を持ってきてくれた自分の奴隷のハヤト君を捕まえて、自分の横に座らせていた。
「だめっ、だめです、ご主人さま、こんなの絶対だめえ――」
そのハヤト君は顔を振って激しくいやいやをしていた。珈琲を飲む手を完全に止めたリサがそれを凝視している。受付時間を大幅に過ぎた午後六時の事務所に同業者も職員もほとんどいない。応接用のフロアから視線を送ると職員用デスクで安藤職員が咳をしながら電卓を叩いていた。残業中の彼は白いマスクをつけている。季節は十一月の上旬だ。
近頃、急に冷え込むようになったから風邪でも引いたのかな――。
「――どうしたァ、どうしたよォ。ハヤトォ、何がどうだめなのか、はっきりと俺に言ってみろォ、んん?」
アブラ狸のぬらぬらと粘っこい声だ。
「あっ、くふっ――」
ハヤト君は熱っぽい呻き声を上げた。
「――で、小池主任。俺たちの報酬の件だけどな」
俺は横のリサへ視線を送った。
そのリサはハヤト君を凝視していた。
ガン見だった。
身悶えしているハヤト君の顔は真っ赤だ。
リサの頬も真っ赤だ。
お前、こういうの好きなのか。
俺は視線を落として溜息を吐いた。
力が入らない――。
「――うーん?」
生返事のアブラ狸がニタァと笑った。アブラ狸に虐められているハヤト君は半ズボンだ。そこから突き出した血色の良い膝小僧が寄り添って小刻みに震えている。
「ご主人さま、もう、やめっ!」
ハヤト君は半ズボンのなかを蹂躙するアブラ狸の手を押さえつけて、
「黒神さんに見られて――」
俺へうるんだ視線を流してきた。リサではなく俺へだ。ハヤト君のゆるゆるとした髪が汗ばんだ頬にまとわりついていた。容姿は女の子っぽい。ほぼ、女の子だ。ハヤト君は女子のような容姿の男の子だ。女の子より細いその首には赤い奴隷の首輪がついてる。年齢は知らん。俺は訊いていない。リサより年下のように見える。
俺はまた視線を落として、
「小池主任。ハヤト君、嫌がってるだろ。もう放してやれ――」
「ああ、いいんだ、いいんだァ、黒神。こいつ、こういうの大好きだからなァ。なァなァ、ハヤト。お前はいつでもこれを期待をしているんだよなァ。まったく、お前は、欲しがり屋のイヤしんぼ奴隷だなァ――」
アブラ狸はにちゃにちゃ笑った。
「あくっ強すぎて苦しっ――」
ハヤト君が身を丸めた。
「――な、黒神。こいつ、こんなに喜んでいるだろ。気にしなくていいから話を続けろよォ」
アブラ狸がねちゃねちゃ笑う。
「うっ、ぐうっ――」
ハヤト君がぶるぶる震えながら真っ赤になった顔を背けた。
「――だから、さっきから言っているだろ。仕事の報酬の件だ。人数が増えたんだから倍の報酬をよこせよな」
俺は机の上にあった報酬の封筒を叩いた。先日こなした偵察依頼の報酬として、アブラ狸から今受け取ったものだ。中身は六十万円近くあるが諸経費は全部こっち持ちなのでそう高いものでもない。
「――リサちゃんの分の報酬か?」
アブラ狸がリサへ視線を送った。
自分を苛む手を突然止められたハヤト君が「あっ、あ、あっ――」と、目を丸くして細い身体を小刻みに震わせた。アブラ狸とリサの視線が正面からカチ合った。慌てたリサは瞳を伏せて珈琲をごくごく飲んだ。俺も珈琲をひと口飲んだ。だいぶ前にハヤト君が煎れてくれたものだ。完全に冷めていた。
顔を歪めた俺は、
「リサは黒神狩人団の幽霊でない団員だろ。幽霊でなければ生きるのに金が必要だからな。報酬を増額してくれと言っているんだ」
「ま、一応は、そうだなあ――」
アブラ狸がハヤト君を激しく虐めた。
「――ひっ、あっああっ!」
ハヤト君が身を捩る。
「小池主任、報酬はきっちり二人分、欲しい。
俺はできる限りハヤト君を視界へ入れないようにした。アブラ狸はハヤト君を使って俺の話を誤魔化そうとしているのだ。自分にとって都合の悪い話になるとこいつはいつもこんな感じだ。
その手に乗ってたまるかよ――。
「黒神ィ、そもそもだなァ――?」
唸ったアブラ狸の太い腕にしがみつくような恰好で、
「ああっ、もっ、やあっ、だめえ、ご主人さま!」
ハヤト君は上気した顔を何度も振った。
「――何だ、小池主任?」
俺は何とか無表情を維持した。
たぶん維持をしている筈だ――。
「リサちゃんの組合員登録審査に裏から手を回したのは俺だ。リサちゃんは年齢も年齢だし、
アブラ狸がハヤト君を抱き抱えたまま言った。
「それは、感謝をしているが――」
顔をしかめた俺はリサへ視線を送った。
「しかし、リサちゃんはいい腕前なんだな。これまで敬遠してきた区外のNPC駆除依頼も、最近の黒神は――黒神狩人団はこなしているじゃないか。
アブラ狸がねばねばっとした笑みをリサへ見せた。そのリサは荒い吐息を漏らし続けるハヤト君を見つめている。リサの鼻息もふんふん荒い。アブラ狸のド下品なショタホモ淫行も今までより荒々しいものになっていた。細かく語らない。それをしたらポルノ扱いになって俺の記述はあっさりBanになる。俺はそういう意図で語っているわけではないのだ。今、目の前にいるアブラ狸のクソ野郎は、俺の話の矛先を逸らすために奴隷のショタホモを激しく強引に淫行している。俺は目に入れたくないものを無理に見せられている。これはただそれだけの話だ。そこを重々理解していただきたい。
俺はギッと歯を食いしばって、
「小池主任、あんただって以前より稼いでる筈だぜ。俺の要求を素直に呑め。今後は報酬をちゃんと二人分で――」
「――ああ、やだやだっ、いやあぁあぁあっ!」
俺の抗議はハヤト君のあられもない悲鳴で遮られた。
息を呑んだリサがはっと瞳を見開いた。
見ていたわけではない。
俺の横からそんな雰囲気が伝わってきたのだ。
職員用のデスクが並んだフロアから「げほん、げっほん!」と、安藤職員の大きな咳払いが聞こえた。わざとらしいものだった。脱力して息を荒げるハヤト君へ脂っこい笑顔を寄せた小池主任は俺の視線も、リサの動揺も、安藤職員のけん制も気にするそぶりを見せない。尋ねたことはないが四十五年と少しの人生だと思う。アブラ狸はその間、周囲の同調圧力に一度も屈したことがないのだろう。
面の皮が厚いにもほどがあるだろ――。
「ほォら、ほら、ほらァ! 他人の目のあるところで、ハヤトは俺の手をこんなにも汚しやがってなァ――」
そのアブラ狸は汚された手を汚した本人の顔へ近づけてげひげひ笑っていた。
「うっくぅ――」
ハヤト君が上気した顔を背けた。
益々ぶ厚い笑顔を大きくしたアブラ狸が、
「お前って奴は本当に恥ずかしいセックス奴隷だよなァ、ハヤトよォ、オラオラ、そうだろうがァ――?」
「――おぶ、くふっ!」
口に何かを突っ込まれたハヤト君は喋れない。
我慢の限界に達した俺がうなだれていると、
「!」
リサがジャケットの袖をはっしと掴んだ。
「リサ、何だよ――?」
俺は呻いた。
「オラ、ご主人様の手を綺麗にしろやァ、丁寧にねぶるんだぞォ、ハヤトよゥ――」
「あぷう苦ぅ――ぷあっ、くぷっ――」
アブラ狸とハヤト君はこんなことをやっていた。
俺はそれを見ないようにしている。
リサは俺の袖をぐいぐいと何度も引っ張った。
何かを急かしているような仕草だ。
俺も鑑賞しろってか?
そんなもの見たくないよ。
お前は大好きなのかも知れんがな――。
しばらくうつむいて震えたあとで、
「あのな、小池主任――」
俺は視線を上げた。
ショタホモ淫行は終わっていた。
小池主任は急須の蓋を開けて、
「――おいおい、ハヤトよォ?」
「ふぁい、ご主人さま――」
ハヤト君はソファの上で丸まったまま顔を上げずに弱々しい返事をした。
「遊んでいないでお茶のお代わりもってこい。気の利かない奴だなァ――」
アブラ狸が片方の眉を吊り上げた。
「――くっすん」
小さく鼻を鳴らしたハヤト君がお盆を片手に、テーブルから内股歩きで遠ざかっていった。俺はハヤト君の若草色の背中を無言で見送った。奴隷の少年はいつも若草色のジャージを着て丈が長めの半ズボン姿だ。あれが制服のようなものらしい。リサはお茶請けの小饅頭をもぐもぐしながら肩で息をしている。
ひとのいる箇所にしか照明がついていない事務所は薄暗い――。
「――で、黒神な」
小池主任が書類入れのなかから地図を取り出した。
「で、じゃないよ、小池主任。俺の話が終わってないぜ?」
俺の唸り声を無視して、
「黒神、すぐ次の仕事をやるつもりはあるのか?」
小池主任が地図をテーブルへ放った。
「――どんな依頼だ?」
俺は渋々の態度で飛んできた地図を開いた。
藤枝居住区周辺の地図だった。
北にある山の南一線に、赤い線で区切られたエリアが作られていた。
エリアの数は十三番まである。
「北部のNPC駆除依頼だ」
小池主任が小饅頭を口に入れたまま言った。
「偵察でなくて駆除か――?」
俺はリサへ視線を送った。地図を覗き込んでいたリサが視線を返してきた。上まぶたが少し落ちた、いつものリサの瞳だった。そこには怯えも恐怖もない。俺とリサは区外に出て何回も組合の依頼をこなした。仕事中、リサが取り乱したことは一度たりともなかった。
頷いた俺は、
「NPC駆除なら依頼内容次第だ。敵の数が多すぎると俺たちだけでは対応できないぜ」
「じゃあ、黒神狩人団に担当してもらうのはここだァ。新東名高速藤枝
身を乗り出した小池主任が地図のエリアの九番へ人差し指を置いた。
「ああ、それはいいんだがな。おい、小池主任。先に俺の出した要求の――報酬の件の返事はどうなったんだ?」
俺は唸ってみたのだが、
「黒神、リサちゃん。日本皇国軍が作った高草山防衛ラインは知っているか?」
真剣な眼差しの小池主任はまるで俺の言うことを聞いていない。
このクソ野郎が――。
「――何を今さらって話だ」
俺はアブラ狸のぶ厚い顔を本気で睨んだ。
効果があるようには思えないが――。
「うん、高草山を中心に展開した皇国軍がなァ、焼津から沼津ベースに続く東海道本線だけは今のところ確保しているんだがなァ――」
小池主任が静岡居住区と焼津居住区の間にある低い山を指先でトントン叩いた。
「その話はもういいよ、俺たちも知っているから――」
俺の言葉にリサが頷いて見せた。
「ま、俺の話を聞いておけ。どうもなァ、皇国軍が作った東の防衛線を避けたNPCが、藤枝居住区の北へ回り込んでいるらしいんだよなァ――」
小池主任は地図へ視線を落としたまま言った。
「――
俺は静岡居住区を壊滅に追いやった猪型のNPCのことを考えた。
あれを正面から相手にするのは御免被る――。
「それはわからん。現状、藤枝居住区の北部ではNPCの発見報告がないんだ。ああいや、NPCの小集団ならこれまで何回も発見されている。実際、黒神とリサちゃんも何体かを仕留めたよな――?」
小池主任は顔を上げずに言った。
どうも腑に落ちない。
顔をしかめた俺は、
「それは偵察で居場所を特定する前のNPCを駆除しろっていう依頼になるのか?」
「そうなるなァ――」
小池主任は視線を落としたまま頷いた。
「敵の居場所がわからなかったら駆除はできんだろうが?」
俺は唸った。
「そうだよなァ――」
小池主任が頷いた。
「――藤枝居住区は今後、北からNPCに襲撃される予定になっているという話なのか?」
俺は声を低くした。
「まあ、そうだ」
小池主任は地図を見つめている。
「組合から出た人員が藤枝居住区を襲撃してくるで『あろう』NPCの群れを、待ち伏せするってこと?」
俺は訊いた。
自分の耳に怪訝な響きが残る。
「――そういうことになるよなァ」
小池主任は地図を眺めたままだった。
「この依頼は皇国軍が出元だな?」
「東の防衛の手が全然足りてないのだろ?」
「おい、小池主任、返事をしろよ?」
俺は立て続けに訊いた。
また、安藤職員の咳き込む音が聞こえた。
その他は静かだった。
しばらく沈黙したあと、
「――まあ、それはいいだろォ。壊滅した静岡居住区の件もある。今後、組合は先回りで行動することが理事会で決まったんだ。再生機構から回ってくる予算が増えた。仕事も多くなった。だから、俺も黒神に回せる仕事が増えたと――黒神、これで納得したか?」
小池主任が顔を上げてぶ厚い笑みを見せた。
俺のほうは地図へ目を落として、
「――でもこれ、偵察前ってことは指定されたエリアにNPCがいる保証はないんだよな。スカだったら――NPCが現場にいなかったら駆除依頼の報酬はどうなるの?」
「そこは安心をしろ。そのときは偵察完了ってことで報酬が出るぜ。まあ、その場合、多少は報酬減額になるかもなァ――」
小池主任はいい加減な返事をした。
「ああもう、お断りだぜ。こんなキナ臭い依頼はな――」
俺はソファの背もたれへ体重を預けた。
「おいおいおい、俺は無理をして黒神狩人団へ仕事を回しているんだぞ。グズグズ言っていないで二つ返事で受けてくれよなあ」
小池主任が笑顔を大きくした。
「ふぅん――」
俺は鼻をならしながらリサへ視線を送った。
リサはまぶたを半分落として応じた。
このアブラ狸は全然信用ならない。
俺もリサもまったく同じ考えだ。
沈黙して腕組みをした俺と、膝の上に両手を置いたリサの視線を浴びながら、
「――黒神、リサちゃん、駒ヶ根
小池主任が言った。
ぶ厚い笑顔のままだった。
「――いきなり何の話だ?」
俺は唸った。
「ロシア極東軍が支配地域に作った
小池主任は「むぅん」と身体を起こして腕を組んだ。筋肉の上に脂肪がぶ厚くついた太い腕だ。こいつは暑がりでシーズン通してシャツの袖をまくっている。そこでアブラ狸の腕時計が新しくなっているのに俺は気づいた。スイス製の超高級腕時計だ。
「――それは知ってるけど。駒ヶ根は甲府の北西だったよな?」
俺は自分の安い腕時計に目を向けた。高級品ではないが余計な装飾のない頑丈なものだ。時計の短針は夜の七時に近づいている。
「一週間前にその駒ヶ根強制収容所がNPCの襲撃を受けて壊滅した」
小池主任が言った。
「何だと――?」
俺は呻き声と一緒に顔を上げた。
「!」
リサの目つきも変わった。
「ロシア極東軍は北上してきたNPCの群れを抑えきれなかったらしい。ほら、最近、皇国軍が東のほうで頑張ってるだろ、それで北へ押し出されたNPCが駒ヶ根へ雪崩れ込んで――皇国軍の将官は細かいことを言わなかったがなァ。だが、俺の想像だとそんな感じなんだろうなァ」
小池主任がぶ厚い唇の端を皮肉っぽく歪めて見せた。
「駒ヶ根強制収容所は静岡居住区同様に壊滅したのか?」
俺は地図の上の駒ヶ根を見つめた。日本列島のど真ん中だ。ロシア極東軍がその北に防衛線を構築している場合はどうなるか。駒ヶ根のNPCがロシア極東軍に押し出されて南下した場合、東海地方は完全に分断される――。
「皇国軍の話を聞いている限りではそうだった。で、まあ、NPCの動きが読める今回は、まとまった組合員を障壁の外へ派遣し続けて区外の警戒に重点を置こうと。組合の理事会で先日決定されてだなあ――」
小池主任が書類入れから契約書を取り出した。
「ふぅん――」
生返事の俺は別のことを考えていた。
この様子だと藤枝居住区に長居するのもヤバそうだ。
藤枝居住区が壊滅した場合に孤立する焼津居住区はもっと危険が大きいだろう。
移動をするなら西だよな。
だがNPCの群れに近い居住区のほうが組合の仕事は多くなる。
この場合、潮目を読むのが難しい。
まずは自分の目を使って区外のNPCの動きを確認しておいたほうがいいのか――。
視線を落として考え込んでいた俺へ、
「俺は仕事を回してやってるんだ。もっと俺に感謝しろよなあ、黒神?」
小池主任が偉そうに言った。
「――わかった。その依頼は受ける。それでいいか、リサ?」
俺はリサへ視線を送った。
リサは表情を変えずに頷いた。
仕事だけは拒絶しないのがリサの性格だ。
その他はワガママがかなり多い。
「だが、小池主任。まず、この偽造した文面にリサの報酬分をちゃんと付け加えて――」
俺がテーブルの上に置かれた契約書――依頼の受注書へ視線を送ると、
「ああ、黒神、黒神、木村って奴を知ってるかァ!」
小池主任が大声を出した。
俺は押し黙った。
「――黒神ィ、
小池主任がねばっこい笑顔を見せた。
「木村徹って?」
苛立ちを抑え込んだ俺は、その名前を初めて聞いたような顔つきをしてやった。
リサが俺の横顔をじっと見つめている。
頬に当たる彼女の視線の熱さでそれがわかる。
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