不思議な夢
「……み……な……なみ………」
(え、誰……何て言っているの?)
「……なみ……み……なみ」
(私の、名前を読んでいる?)
「……美波……俺は、俺の体はここにあるから……」
(え? もしかして、一平くんなの?)
「俺は、ここで待ってる……美波が戻って来るのを待ってるから」
(ここってどこなの? どこにいるの? 一平くんともっと話したいよ)
「石を……て……」
(???)
「待ってーーーーー!!!」
はあ、はあ、はあ。
私は飛び起きた。息が苦しい。あの夢、なんだったのかな。一平くんが私に呼びかけていたんだ。
私は、一平くんの最後の言葉を思い出そうとするのだけれど、はっきり聞き取れず、思い出せない。そこに、なにかヒントが隠されているような気がした。
隕石の欠片は今、私の元にある。期末試験を無事に乗り越えたら、いろいろと試してみよう。そして一平くんを元に戻さなくちゃ……。
そして、私はそのまま寝落ちし、一旦意識が途切れた。
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