言わないだけで、あるのだと言いたい

 まるでケネディ大統領が暗殺された時(かどうかは知らないけど、少なくともアメリカじゃ銃での殺人事件なんてしょっちゅう起こるらしいので)みたいに、首相が亡くなった。冥福を祈る。

 日本では、こんなことはあり得なかった。いや、確率的には充分あったし、それこそエアガンやガスガンの改造や、警察から盗んだ、猟銃を悪用したといったケースなど、起こり得ると想定されたケース自体は沢山あったのだろう。皆が見ないフリをしていただけだともいえる。使う凶器が変わっただけだとも。

 挨拶はこれくらいにしておく。というか、話したいことはこんな堅い話じゃないから。

 七夕の日から私は週一で(発達障害の)デイケアに通うことになった。癇癪持ちである為に、どう気持ちと折り合いをつけていくか。生活のリズムを整えることなど、課題は山積みだった。

 その日は(今日も)生理で、特急に乗ったとはいえ、結構辛かった。頻繁にトイレに行った(ちなみに学生の場合だと別の意味で厄介な場合があるから気をつけてネ)し、何回も粗相をした(布団の上だったのでウェットティッシュを使って汚れを落とした)。午後のプログラムを映画(鬼滅の刃)にしたのも、出来る限り動かないようにする為だ。

 粗相の恐怖から、私はよく眠れなかった。こういう時は男の人がやたらと羨ましく感じる。ちなみにタンポンは私自身が臆病なこともあり、使ったことはない。

 家に帰る少しだけ前に、母からLINEがあった。

『お風呂の機械、直ったよ』

私は、家に帰ったらすぐお風呂に入ろうと思った(水曜日は銭湯が休みだったので入れなかったのだ。だから気持ち悪いまま眠る羽目になった)。

 帰ってから、私は驚くべき事実を母から聞いた。なんと家の配線があまりにも古すぎて(最低24年、最高50年弱)電気が上手く通らなかったというのだ。同時に、私が外の白いタンクに自転車をぶつけまくっていたことが、直接的な理由ではないことに安心した。配線はネズミに齧られていた箇所まであるというのだから驚きだ。業者の人にはそのせいで嫌な顔をされたようだが。

 その他にも、私の家はスキマだらけだったり、壊れたガラス戸(主に小さい頃の私と弟が原因)があったりと、人が呼べないくらいボロい。そこに雑草だけならまだしも、大きな木が生えているというある意味都会では見られない現象が見られる。ついでに雨の日は一段と通りにくくなる(私が少しだけ通りやすくしたが)し、車もない(いらないから、というのもあるが)。

 今のところ、救いなのは「モノがある」ところに住んでいられる事実だろうか。

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