アングラへの憧れ

 今日は職場のミーティングに行き、割と疲れたと感じている。というか、後輩がゲーセンの景品であるぬいぐるみを持ってきていたことにはびっくりした(ついでに言うと、そのぬいぐるみはサンリオのキャラクターなのだが、私が描いたイラストにそっくりな雰囲気らしい。親しみやすいと言われる理由がなんとなく分かった気がする)。

 私が目指しているのはまどマギみたいな絵と、メガテンみたいな絵……の筈なのだが、メガテンみたいな絵はどうしても描けない。ならばせめてかわいい系でもアングラにしようと思うのだが、本格的なアングラの世界には入ったことさえ無く(部分的にメガテンがソレに当たる部分があるものの、私がアングラを知るにはやはり足りない)。

 普段からダークな漫画やらサイト、ゲームをしたり音楽を聴いていても、せいぜい行けるレベルが「聖飢魔II」くらいなので、アングラにはなりにくい。アングラ系は私自身カッコいいと思うし、関わってみたいと思うのだが、何故か(というより、自分自身が臆病で、しかも昼にしか行動しようとしない、日の当たる場所にしか行けない)出来ない。

 私としては憧れの世界であると同時に、届かない世界がアングラ系なのだろうと思う。

 だから、グランギニョルでさえ(海外旅行行かないと無理だが)私は見たことがない。ロックな音楽は多少知っていても、ライブは行ったことがない。ほのぼのとした世界しか知らないからだろうか。

 思えば、私のそばにはいつもかわいいものとダーク系が沢山あって、しかもソレは外からの影響を受けまくったものばかりだった。何故深入りできないのか。摩周湖より深入り出来たら、私の何かは変わるだろうか。

 相方にすら夜の街に連れて行ってもらったことはない(そもそも足が向かない)。だからこの歳にして夜遊びの仕方一つ、私は分かっていない。代わりに昼の世界の話ばかりしているが、それだけでも楽しいと思う。

 アングラ系の世界に入りたいのは、入ることで何かが変わると思うから。小説に影響を及ぼして、文が洗練されるかもしれないから。絵にも影響が出るかもしれないから。

 今の私の絵はタガが外れた状態にはなってないというのもあって、「聖飢魔II」とかカッコいい領域には至っていない。どうすりゃいいのかまるで分からない。小説ならちゃんとタガを外せるのに、と思うが。多分小説もまだ完全にはタガが外れたとはいえないだろう。やっぱりアングラ系は遠過ぎる世界なのだと、改めて思い知らされた。

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