こんな水曜日は嫌だ

水曜日とは一週間の折り返し地点である(おいでよどうぶつの森より)、と同時に嬉しい日である(バイオハザードRE2より)。(現実において)大人にとっての水曜日というのは何もない平日にしか過ぎないが、子ども、(ゲームの話とはいえ)とりわけ孤児院に住む子にとっての水曜日は「おやつにアイスが出る」ので嬉しい日だったらしい。

 「アイスが出る」と言っても、どんなやつが出るのかは想像の余地があるのだが。ただのアイス(バニラとかイチゴとか)なのか、サーティワンのアイスなのか。実はダッツのアイスなのか、はたまた雪見だいふくなのか。ただのアイスならまだしも、サーティワンのアイスは(私の認識的に)豪華過ぎるし、雪見だいふくなんぞがアメリカに売っているのか……。

 海外のアイスはラグジュアリーな感じのものと、派手な色の2パターンに分かれているイメージがあり、一方で日本のアイスは自然と溶け込むようなものが多いと感じられる。地味な色合いが多いのもポイントだろうか。京都みたいに風情を大切にしているとも云う。

 日本人はなんの疑問も抱かずに雪見だいふくを食べている(それどころか、給食で雪見だいふくが出たら余ったやつを巡って争奪戦が始まりかねない)が、おそらく海外でもそうとは限らない。と思ったら、海外でも数年前から雪見だいふくが売られているところがあるらしい。カナダのコストコなどにあるそうだ。現地の人の嗜好に合わせたフレーバーもあるというから驚きだ。地味にオーストラリアにも輸入されているらしい(商品名は「YUKIMI」)。これらのことと併せて考えると、ラクーンシティにも雪見だいふくがない訳ではないのかもしれない。描かれていないだけで。

 雪見だいふくは日本だけのものだと思っていたが、調べてみたところ、2017年から少しずつ海外に進出しているという事実には只々驚かされるばかりで、外国人ではないが「アメージング‼︎」と口走りそうになった。

 グローバル化はもう既にここまで進んでいたのか。もう少し大きなものばかりだと思っていたら、雪見だいふくという小さいものまでしっかり海外で販売されている。コイツを食べた人は皆笑顔になるが、それは世界共通だということを改めて思い知らされた。

 よく考えてみたら、日本で生まれたものが海外に輸出されることは何ら珍しいことではなく、ポケモンやドラクエ、鬼滅の刃なども世界中で人気を博している。これもそういう系譜なのだろうか?

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