ウチの○○○が壊れた話

 昨日、鬼滅の刃を見終わって少しした時のこと。なんと、20年以上使っていた風呂の給湯器が壊れて使い物にならなくなってしまった。いつものように風呂に入ろうとして、給湯器の「運転」ボタンを押し、シャワーを浴びて温まろうとしたら、なんとシャワーからは冷たい水以外何も出ず、表記までおかしくなっていたのだ。仕方ないので母を呼んだが、いつまで経っても治る気配がないので結局その時は風呂に入れなかった。

 小さい頃は面倒臭かったお風呂のありがたみは、今になって漸く知ったような気がする。そもそも我慢できない性格故に、皮脂や垢が気になって仕方がない。手が小さいし力が弱いので、完璧には(手ぬぐい込みでも)洗い流せないものの、それでも入らないよりはずっといい。何よりさっぱりできるし、髪はツルツルになる。

 仕方がないので、日が沈んだ後に近くの銭湯に行くことにした(が、当初母は反対していた。実のところはガラガラに空いていたのだが)。寒空の中、マイ自転車バギーちゃん(2代目)で目的地へと向かうと、「ゆ」と書かれたのれんが目に入る(しかし、暗かったのもあり、事前に母から道を教わっていても不安だった)。番台には女の人がいて、料金は先払いするシステムになっているようだった(かなり安心した)。浴場に入ってみると、普通の洗面器とケロリンの二つがある。私は色褪せたケロリンの文字が刻まれている方を手に取って、シャワーを浴びた。ちなみに、ここのシャワーはどうも動かせないらしく、全て低い位置で固定されている。そのせいで洗いにくいところがあり、不便に感じられた(雰囲気は最高なのだが)。

 私はサウナには入らない。もっぱら入るのは浴槽だけである。しかし、ぬるま湯(シャワーの温度調節をミスった)に浸っていた私には熱過ぎてしまい……。ちなみに実は、一つだけプールのシャワーブースみたいなところがあり、上がり湯はそこで済ませている。久々のプールみたいなシャワーは、今で言うところの「マジテン上げ」であり、心が少し踊った。

 風呂上がりに、旧式のドライヤーが目についたので(普通のドライヤーもあったが、そっちの方が気になってしまった)、使ってみたが、初めてだったこともあり、結果的に髪(特に後ろ)がパサついたままになってしまった。次からは普通のを使おう、と堅く心に誓った。

 銭湯といえばコーヒー牛乳で決まり‼︎と言わんばかりに、コーヒー牛乳を買おうとしたが、悲しいことに売り切れ。結局ただの牛乳を買った。喉は潤ったが。久々の瓶牛乳は美味しく、茹でられだた躰に染み渡るようだった。

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