悲しいほど猛威を奮っている話

 コロナ禍で、何度か緊急事態宣言が出された後、沢山のイベントが自粛になり、世の中が静まり返ってつまらなくなっていた。その間何度もYoutubeを往復したり、新しく出たゲームアプリをダウンロードしたり。それでも、我慢が出来ずにどこかへふらっと遊びに行くことはあって、それが自分への慰めにもなっていた。いつか、いたちごっこになるとしても、私には今が大事だから。

 最近(でもないが)、オミクロン株という変異株が流行し始め、世界はまたまたコロナ色に染まりつつあった(が、前以上に外へ出る人は多くなっている)。学校はリモート(テストもリモートらしい)で、ウチの事務所でもリモートワークをしている人は確かにいる。それだけ気をつけていても、起こるときは起こり得ることが今日、分かってしまった。

 女の人たちの雑談があまりにも(声が)大きいので私にも丸聞こえなのは、いつものことではあるのだが、その中で割と重大な話が出てきたのだ。市内の小学校で学級閉鎖なのはまだマシな部類。学校側がこれ以上コロナの陽性患者を出さないように、全学年を強制的に休ませるというケースさえ出てきた。オミクロン株の感染力は従来の四倍であり、尚且つ(あくまでも推測ではあるが)パンデミックのお約束として、弱い者から感染していくというセオリー通りに、この街に住むちびっこひとりから徐々に感染が拡大していき、最終的には学校に通う児童全員が……ということもなくはない。

 それ故に事務所でも感染対策を徹底しているのだが、別のところに目を向けてみると、いくらそれをしていても、止められない時は止められないという事実が浮かび上がってくる。新宿駅のあたりは昼でも人通りが多く、下手をすれば感染が拡大してもおかしくはない(母びっくり)。

 というか、満員電車になる一歩手前の時点でもうかなりヤバいと思うのだが、どうなのだろうか。そこら辺は皆気づいているのだろうか。

 ちなみに、都内の展示施設はコレを受けて閉鎖しており、当分の間は行けなくなってしまっている。久々に動物園に行こうと思っていたが、とても残念だな、と思う。

 外食なども制限されているようだし、この先どうなってしまうのか、行く末は誰にも分からない。YouTubeやテレビ、ゲームなどで暇を潰していても、いずれ限界が来ることは確かで。私のような大人はまだいいとしても、外で遊べない子ども達はどうするのだろう、とも思ってしまう。

 空想を張り巡らせられるというのは、こういう時には便利だな、と改めて感じた。

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