雪が降りゃ
1月6日。東京では久々の大雪が降ったことは記憶に新しい(新しすぎる)。居間のストーブでぬくぬくしていた私は、テレビゲーム(ニンテンドースイッチかPS4)をしていた弟の、「外雪降ってる‼︎」という声に驚き、窓を見た。ガラス越しに見る空は灰色で、冷たくもどこか柔らかな感じがする。そんな寒空の下へと、私は駆けていった。
理由は生理の時に出来なかった分の音ゲーをしに行くため。自転車は当然使えないので、電車に乗っていった(途中でお茶を買ったが、こういう時のあったかいお茶はカイロがわりになるほど)。
帰ってきてもまだ雪は降り続けているようで、雫がポタポタ落ちる音が、静かな外に響いていた。母は仕方なく自転車を押して帰ってきたものの、この時は考えもしなかった。翌日あんなことになるなんて。
案の定雪は我々を地獄に陥れた。積雪やアイスバーンなどで足やタイヤが滑り、テレビでもその様子が報じられる。雪が降るというのは、我々にとっては一大イベントであるが大人と子供では意味が異なる。というか、今現在フリーターの私には、今回の雪が恐ろしく厄介なものに映った。というのも、地面が凍っていて滑り、何度転びかけたか分からない。遅刻する10分前に家を出、パソコンを事務所から持ち出そうとすると、さらに危なくなってくる。バランスを崩す前になんとか運び出すことは出来たが、今度は取材に行こうとすれば足元が滑る所為でさほど遠いところには行けず(ついでに撮った写真はボツにされた)。
上司が見たという景色を見に行くために、電車に乗り(降りた先で昼食を食べに行ったが、目当てのミネストローネが無かったことには落ち込んでいる)、窓から景色を見てみると、あれほど猛威を振るっていた筈の雪が殆ど溶けていて、人々は朗らかに歩く賑やかな街に戻っていた。しかし、少し行くと雪が大分残っているところがあり、公園へ足を伸ばしてみれば子ども達が雪遊びをしている。広々とした園内ではその数は決して多くはなく、手付かずの雪がまだまだ沢山降り積もっていた。それでも、上司が見たという景色が一体なんなのかまでは分からず、適当に写真を撮って帰ることになってしまったのはとても悔しい(時間制限もあるのだが)。
ちなみに、市外では振替輸送だの徐行運転だのがあるあたり、私の街以上に大変なことになっているようだった。京王線はまだしも、JRは大変なことになっているだろう。とはいえ、寒いので雪はなるべく降って欲しくないというのが本音である。
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