超絶☆地獄の間違い探し

 私の携帯には時々、見知らぬアドレスや番号からメールやメッセージが送られてくることがある。それらは一目見て詐欺だと分かるようなドメインやアドレスなのだが、今日届いたメッセージはどこかが違っていた。というのも、auのサイトにそっくりで(何から何までそっくり)、ぱっと見では見分けすらつかないので危うく引っかかりかけたのだ。一応、ドメイン名はauではない、それどころか意味不明なアルファベットの羅列にも等しい代物なのだが、それ以外にも見分ける箇所は存在する。うっかりアクセスしてしまった時に、電話番号とパスワードを入力するところがあるのだが、あそこは適当な数字とアルファベットの羅列で切り抜けられる(既に一回試しました)。

 今思えばその時点でおかしなことに気付けば良かったのだ(本物では、パスワードを忘れてしまい入りづらくなっている)。いざ入ってみると、そこには「サービスの未払い金があるので5万円支払え」の文字と支払い方法が用意されている、ができるのはiTunesカードでの支払いのみ。他の二つは「システムのメンテナンス中」と書かれていて使えず、選ぶことさえできない。かなり面倒くさい方法だったのと、私自身割と貧乏だった(金遣いが荒くなってしまった)こと。自分の身に覚えのない請求だったのでなんとか引っかからずには済んだ(お金を支払わなかった)が、何とも心臓に悪い出来事だった。

 後で調べてみると、auの名を騙った詐欺が横行しているとのことだったらしく、こういった詐欺に関するコラムなども書かれていた。一昔前はかなり雑なつくりの詐欺サイトだったが、年々進化してきているようで、こうして間違えない人がいないような(けれども僅かに粗がある)サイトになってきている。仮に引っかかっていたら、年末まで小遣いがなかったし、誰に相談すれば良いか分からずに泣き寝入りする羽目になっていたかもしれない。寸前で気付けたからこそ、少なくとも財政の危機は無くなった(他は分からない)。

 詐欺というものはお年寄りが引っかかりやすいようだが、ここまで精巧だと若い人まで引っかかる可能性が高いから他人事ではないのだろう。この調子だとケータイを持ち始めた子供まで引っかかりそうで怖い。

 年々進化していく詐欺サイト。何故世の中こんなものがあるのか理解に苦しむが、ネット上にはこの手のサイトがごまんとある。もしも引っかかってしまったら、警察に相談するのが一番いいのだろうか。大学時代も同じ手に引っかかりかけたが。

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