恐怖のカード決済

 交通費以外でカード決済を殆どやったことない私だが、相方は躊躇いなく大金を使ってしまえるのが恐ろしい。理性で欲を抑え、足の数をコントロールしていた私だが、相方の影響を受けてしまったようである。大金を入れたカードの前では、欲望が最優先され、あっという間にチャージされた金額が吹っ飛んでしまう(現金でも日によっては同じようなことが起こり得るが)。こんなことがあるからクレジットカードなど夢のまた夢だ。現金の方がまだマシだと思うくらいに。

 思った以上にカード決済が使える場所は多くて、コンビニやレストラン以外にもゲームセンターやブックオフなど沢山の場所で使える(場所によっては都会限定)。コンビニについては父が以前使っていた記憶があるのでまだ解るが、ゲームセンターでも使えるというのはすごい。所持金不足の時でも、カードを無くしていなければいい(尤も、交通費は大体これで済ませているから寧ろ無くしていい理由もないが)というのは楽だが、一方でスられるか無くすかをした時はその分絶望的な結末が待ち構えている。こりゃキャッシュレス決済が広まる日も近いな、と思いながら私は行きたかった場所へと足を運んだ。しかし、都会(大体府中から東京23区あたり)から離れるとキャッシュレス決済が使える場所は限られてしまうことが判明する。意外と普及していないのだろうか。ブックオフによる時は便利だな、と思い調子に乗って2000円は使ってしまったが(内訳はフィギュアとラノベの本)。

 もしかしたら、都会に限れば一生キャッシュレス暮らしが出来なくはないのだろう(その都度チャージする必要があるものの)。コインやお札は煩わしいという人にはおすすめな方法である。その上、ピッと翳せばいいから楽ではある(これが色々厄介な要因でもあるのだが。やはり一番辛いのはお金を使っているという自覚がないこと)。とはいえ、使えないところでは無力で、中にはいくつものカードでやりくりしている人もいると聞く。いずれ日本中にキャッシュレス決済が広まりそうだが、私の予想は外れてほしい。有り難みと重みを知らない人間が増えて欲しくないからだ。海外では既にクレジットカードが主流らしいことが判明しているが、こんなことになってしまうならむしろクレジットカードは欲しくないと思う。行くも行かぬも地獄というのは耐えられないから。

 ちなみに、こうは書いたが大部分は食費と交通費ばかりであり、趣味の代金は半分も超えていない。それだけ必要なことだからだろうか。

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