分からないでもないけれど
コロナワクチンがかなりの人に広まったおかげで、ついに緊急事態宣言が解除された。しかし、依然として東京ではコロナの陽性者がいない訳ではなく、寧ろ少数だが湧いて出てくる。感染者の数が百を超えているのは相変わらず東京だけだった(東京にやたら人が集中しているのを見るに、住んでいる人は満足しているのだろう。私は生まれてからずっと東京だから、満足してはいないが)。今までこっそりどこかへ行っていた人達が堂々と外へ出るようになったからか、枯渇していたイベントも少しずつ復活してきている。私の街でも規模を問わずイベントが復活しているのはとても喜ばしいことだ。
その一方で、緊急事態宣言解除直前には飲食店に嫌がらせをする人もいたという。メニューを何度も剥がされたり、「よし頑張ろう」という想いを込めて購入し、大事に育ててきた植木鉢を壊されたり(これには、店員一同がショックを受けたという)と、「何故こんなことをするのだろう」と首を傾げるような輩の犯行が、テレビに映し出されていた。コレをした人は、どうも五十代らしいがヒマなのだろうか。ストレスが溜まっていたのだろうか。いずれにしても、警察行きは免れない。
私の思い違いかもしれないが、もしかしたらああ見えてアレは珍しい植物の鉢植えだったのかもしれない。そうでなくとも、想いを込めて買ったモノを壊されるのは辛く悲しいことだ。私も以前、「何があっても頑張れますように」という想いを込めてクレーンゲームで取った人形があるのだが、ソレを壊されたら同じくらい辛いと思う。自分で壊すならまだしも。
自粛や巣篭もりが、ついこの前までは常識化していたとはいえ、ソレを人に強要するのはお門違いだと私は思っている。隙を突いてまでどこかに行く人は確実にいるのだ。私も(バレる時こそあったとはいえ)ついこの前までそのうちの一人だった。過激派というのは、いつの時代どこにでもいると同時に対処法も講じなければならない。だからといって巣篭もりばかりしていても、疼くものは疼くし(主に物欲が)何の解決にもならない(ネット通販を滅多に利用しないのもあるが)。
世の中には幸せそうな人ばかりがいると思ったら大間違いで、中には「幸せそうに見せるのが仕事」「楽しそうに見せるのが仕事」という人もいるかもしれない。そこまで見えていない人がいるのは何故だろう(嫌でも見える時は見えるし、聞こえる時は聞こえる)。自粛警察はそういう意味ではあってはならないものだといえるだろう。
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