馴染むんだな、コレが

(諸事情により、本日はランチが遅くなりました。ご了承ください)



 ランチ中、仕事(より正確には研修)で使った携帯電話のメーカーが気になり(取り扱い説明書を見るという目的も含めて)、スマホで調べていたところ、どうも京セラという会社が製造していることが判明した。使いやすいケータイを作っているらしく、何種類ものケータイの写真がホームページには載っていた。カラーも数色の中から選べるようだが、事務所のケータイは黒だった。黒は黒でも、ソフトな感覚が手に馴染み、無駄のないシンプルなものである。石鹸のような形だが、開くとどことなく懐かしく温かみがあり、それでいて古さを感じさせないボタンと液晶が目に飛び込んできた。しかし、ケータイで保留にしたことがないせいもあり、どのボタンで保留にすればいいのかまるで分からず研修ではしくじった(実はスマホでも保留のやり方はあんまりわかっていない)。キャリア契約している会社ははっきりとは分からないものの、ボタンなどを見る限りは数年前に作られたものの様子。また、ワンセグには出来ないようだがそこがいい。というのも携帯電話というのは折り畳みがスタンダートであり、世の中における普通だからである(少なくとも両親は折り畳みの携帯電話を使っていた)。だからだろうか、贅沢を言うつもりはないのだが、今のスマホは物足りない。

 というのも、ボタンでピッという音が鳴る方が温かみがあるのだ。父がメールしていた懐かしい光景を思い出すし。便利な一方でスマホはボタンがないせいか、つるりとしている上に言うほどコンパクトではないのだ。ついでに割とでかいし。あと、ストラップがつけられないので好きなキャラクターと四六時中一緒にはいられないというのも不便な点である。

 今はスマホ全盛だが、携帯電話が細々と用いられている理由はあるのだろうか。一応、タブレットと併用している人がいるものの、それだけが理由にはならないだろう。調べてみたところ、電話がしやすい(形も含めて)、液晶が壊れにくい、スマホよりも料金が安いというメリットがあるようだ。また、軽くて持ちやすいというのもスマホの特長である。意外にも、バッテリーが長持ちするというのも利点として挙げられていた。

 私は懐古趣味が多少あるのだが、それを抜きにしても携帯電話は意外と合理的だなと思った(その割にはスマホを当たり前のように使っているし、スマホの方が好きなのだが)。ちなみに、ビジネスマンにはスマホではなく、携帯電話が好評だそうな。

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