悩んじまう話
今でこそ女性の胸は「大きくて魅力的」と言われるようになったが、昔々のこと。女性の胸は小さいほどいい、とされていた(因みに私の胸は普通)。というのも、これには日本の文化が関係している。和服は着付ける時に胸が大きいと、色々とデメリットがあるのだが、一番はやはり「太って見えるから、スラっとした着こなしを楽しめない」ということだろうか。それ以外にも胸が大きい女性の悩みは結構多い。スポーツをしている女性で胸が大きいと、邪魔になるし脂肪の塊を乗せているようなものだからか、肩凝りの原因にもなってしまう。ついでに胸ばかり異性に見られるというのも悩ましいポイントのひとつ。胸が大きいというのは女性にとってはデメリット以外ないと言ってもいい。
男性は胸が大きい女性をリアル、ファンタジー問わず魅力的に思うようだが、その中には妄想が入っているとも考えてしまう。特にアニメやゲーム、ラノベでは胸が大きい女性キャラがこれでもかというくらいにはいる。彼女らの大半は優しい人物ばかりであり、偶像化されているといっても過言ではないだろう。稀にこのタイプから外れることもあるが、そういったキャラが好かれることはあまりないので置いておこう。
しかし、現実はステレオタイプで括れるほど甘くはない。そんな目で人を見ていたらいずれ痛い目を見るだろうことは確実だ。胸が大きくても性格がキツい人はいるし、賢い人だっている。思うに、世の男性は胸が大きい女性をフィルターで見過ぎなのだ。それを隠せているならいいが、開けっ広げにしてはどんな女性からも嫌われるので気をつけたほうがいい。
かつて、胸が大きい女性は悪い意味で目立った。それは今でも(女性の間では特に)変わってはいない。母(胸は大きい方)は、「胸が大きいと着られる服が少なくなる」と言ったし、太って見えることを気にしていた。昭和の中頃までは少なくとも、胸が大きいことは嘲笑の対象になり得たようで、最近でも胸が大きいことを悩む女性キャラがいない訳ではない。寧ろ胸はない方がいいか、普通が一番(それでも肩は凝るが)だとも言われている。アメリカの女性(リアルの話)の中には胸を減らす手術をした人までいるという。それでも男性は大きい胸を求めているというのか、そう思うと人間って矛盾の塊だ。別に私としては、不自然なまでに大きくなければどちらでもいいというのが本音なのだが。というか、胸が小さい方が私は好きだったりするのだ。可愛らしく見えるから。
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