もしもわたしがバブルにいたら
人間、欲望は尽きないものだがバブル時代は特にそうだったといわれている。というのも、ブランドもののバッグやら高級車などを手にし、夜の街では日々派手な音が鳴り響く。働けば働くほど金が手に入り、沢山のモノやコトが消費されていく。漫画やゲーム、アニメなども質の高いモノが揃い、まさに日本経済の黄金期といえただろう。その背後にある闇に気が付かず、見せかけの平穏を過ごし夜の街で日頃のストレスを発散するというのが、この時代のテンプレ的な生き方。私が生まれた頃にはバブルが弾けてしまい、そんなことは出来なくなってしまったが。きっとこの時代に私が高校生だったら、どんなことをしていただろう。
インターネットは黎明期で一般には出回ってはいない。その上、動画サイトなんてものはなくゲームはドット絵。漫画やアニメはアナログな手法で描かれ、現在の倍は労力がかかっていた。当然、スマホゲームやオンラインゲームなどもなく、私が今知っている楽しい世界との乖離を感じた。私の頭は普通ではないから、沢山のお金があってもやはり使い道は普通ではないのだろう。沢山の知識を得る為に、興味がある分野の本を沢山購入し、たまにはゲームやグッズも買い、そのほかに服や靴を買う。無論、着られさえすればそれでいいのでブランドものではない。あとは、好きなものを好きなだけ食べる。そんな生活を送りつつ夢を叶える日々。ある意味今よりチャンスが転がっている時代だったから、文章ではなく絵(マンガやイラスト)の世界でも受け入れられるだろうと私は思った。文章の世界では受け入れられたくないのだ。私のプライドがあるから(絵は一番、文章は二番)。それに面倒くさいことが多すぎる。知識を蓄える「食えない」勉強は好きだが、絵の倍はしなくてはならない。表現も工夫しなければならないし、半端なものでは埋もれていってしまうから。絵は私をマイペースなままでいさせてくれるから好きだ。
結局、私の生き方はバブルでも変わりはしないが今よりは若干マシになるのかもしれない。海外旅行にも行けるし、沢山の経験を積めるから。沢山絵を描いて、イラストレーターや漫画家になれたかもしれない。それは新聞の読者投稿欄に自分の文章が載ったことで否定されたようなものだが(悲しいことにこの時、文学に素質があると言われたようなものだから。気分はパイロットしたくないのにパイロットしてるアムロである)。今後も精進しろと、誰かから言われたような気がして、同人ノリから脱却する為に小説や詩を書く日々である。
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