ホームセンターに行こう

 身近なところで楽しくなれる場所はどこだろうか。ゲームセンターだろうか、それとも公園だろうか。その二つも確かに楽しい場所ではあるが、私にとってワクワクする場所という意味ではホームセンターである。東急ハンズや京王アートマンもいいが、それと同じくらいにはホームセンターも好きだ。大体の街に一つはあるこの建物には、食べ物以外であれば何でも揃っている。ペット用品や、園芸用品もそれは例外ではなく、ピンクの水差し(今は使っていない)やヘアゴムなどもこの店で買った(水差しは大分前、ヘアゴムはつい最近)。化粧品や文房具もそれなりに揃っているし、腕時計もある。夏には浮き輪やビーチボール、アウトドア用品が目立つところに陳列され、店の中は賑やかな空気を醸し出すのだった。

 私の家の近く(とはいえ歩いて二十分近くかかるが)のホームセンターには昔、ペットコーナーがあってそこで動物を見ていたことがある。可愛らしい動物達はまるでぬいぐるみのようで、家の近くに小さな動物園が存在しているかのようだった。今はもうないが、今でもペットコーナーを見に行くと当時のことを朧げながらも思い出す。ペットのケージも興味深いものが揃っている。ハムスターのケージや、鳥のケージ。丸いケージは私も好きだ。インテリア用とはまた違うのだが、趣深い形をしている。

 大きなところだと、文房具屋顔負けの品揃えになっていることがあり、画材のラインナップが充実しているところもある。大体が学童用のものばかりだが、事務用品も揃っているしボールペンやノートだって、色に拘らなければ一式揃えられるのだ。ちなみに、若葉台のホームセンターでずっと前から使っている画材を購入出来なくなったと知った時はかなりショックだった。別の店で購入出来るからいいのだが(今は近くで購入している)。

 家具屋ほどではないものの、家具や家電も揃えているし生活には欠かせない店である。以前行った時には調理用品やら浄水器なども見かけたような気がするが、興味がないのでスルーしていた。花の種や庭に置くオブジェも普通に置いているので、それ目当てに行くのもアリかもしれない。あれらの中には小さな噴水やライトもあり、私の目を楽しませるには十分だったのだ。

 帰りがけに、小さなカタログ冊子を持って帰ったこともある。可愛らしい家具の写真は、私の部屋とは比べ物にならないくらい綺麗で理想の部屋を頭の中に描くには充分すぎるものだった。

 それ以外にも魅力的なものがあるホームセンターはまるで一種の博物館のように見えるのだ。皆様も休日にホームセンター巡りをしてみては?

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